定義や定理の大事さ
- 公開日
- 2010/07/03
- 更新日
- 2010/07/03
今日のひとこと
7/3 今日のひとこと
1年生の算数では、定義や定理はとても曖昧である。
しかし、算数ではこれを明確に意識して指導することが大切である。
ひき算を例にとって考えてみよう。
教科書(啓林館)では、のこりはいくつの場面を第一時に扱う。第二時には、「のこりはいくつ」の場面と式と答えが示されている。このとき、
6−4=2
という式は、定義なのか、定理なのか。
ここでは、ひき算の式は始めてだから、定義である。
つまり、「のこりはいくつかを求めるときには、ひき算を使うこと。6−4=2とかくこと」というのは定義である。だから、考えさせるべきことではなく、教えるべきことである。
このあたりのことを定義や定理集を見てみると、すっきりする。
どのように記述されているか。
<のこりはいくつというときは、ひきざんという。>
ひきざんのしきとこたえは「8−3=5 5こ」とかき、「8ひく3は5、こたえ5こ」とよむ>
と示されている。
次に、ちがいはいくつのときも、ひきざんというと記述されていて、これも定義である。
このように、定義や定理を意識するだけで授業での発問や説明に変化があらわれる。
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