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意外と「できる」

公開日
2011/09/09
更新日
2011/09/10

今日のひとこと

9/10 今日のひとこと
算数・数学のの授業において、問題はなぜ解かなければならないのか。
「できない」子どもは、いつもそんな疑問をもっている。
友達は解けている。
なのに、ぼくはできないんだろう。私はできないんだろう。
こんな気持ちを授業で発生させている限り、算数・数学好きになるはずがない。

中学校の授業で、問題が解けないで手持ちぶさたにしている生徒がいた。
私は、その生徒のそばにいき、やってみるかなと話しかけた。
「これはなぁ。まず、一次関数の式をかくんや。
どんな式かな」
すると、その生徒は、y=ax+b
と書いた。それでやなぁ、問題に傾きが2と書いてあるやろ。だから、aとbのうちどちらが傾きかな」
と一歩ずつ教えていった。
すると、わずか1分間で解決できたのであった。
教師がほとんどかまわなかった生徒ができたのである。
その生徒のつまずきは、axがa×xという意味が曖昧だったことである。
それ以外は解決できていた。
すると、2番の問題も解決の意欲を見せた。次も1分間でできた。
いい顔になった。
どうもこの生徒はとっかかりの手が、わからないようであった。だから手つかずであった。
意外と「できる」というのが私の感想である。

やはり、算数数学の授業では、教師の指導はまず、分かりやすい手順と理由の説明が先決である。それもできずに問題解決型授業の薦めるから、おかしなことになる。次は、外化を求めて、つまずきの撲滅である。どの子もできるようになりたい。そのとき、笑顔になる。この笑顔をみるために教師は頑張るのである。


○付け法という前に、やるべきことがある。算数・数学の授業の基礎・基本についても解明及び啓発していく。
授業力アップわくわくクラブでは、どの子も救うということを目標にしている。
教材研究、指導技術、子ども把握、そして、精神エネルギーの4本柱をもとに今後も薦めていきたい。
まだまだ、私にやるべきことはある。
だけど、わくわくクラブのネットワークを通して、子ども達のための算数・数学教育の前進をはかる決意である。

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