小国小訪問報告2 ドラマは小さな発言を受け止めることから起きる
- 公開日
- 2013/10/11
- 更新日
- 2013/10/11
今日のひとこと
昨日の小国小学校の授業はカレンダーの授業であった。
非常に落ち着いた学級である。
カレンダーをみて気がついたことについて、ななめの方向で6ずつ増えていることの発言があった。このとき、「8」とつぶやいたA君がいた。
このA君を発表させた。すると、「逆ななめに見ると、8ずつ増えている」と説明した。
この「逆」という言葉を板書した。
A君は、問題2の自力解決のとき、計算はしていたが、式を書いていなかった。○付け法で回りながら、式を書きなさいと話した。すると、どんどん式を書いていった。
二度目の○付け法ではたくさん○をつけることができた。
その後も、A君は前向きになっていった。
最後は、B君のヒントの発言に「あった、わかった」という声をあげた。
発表させると、大正解であった。「真ん中の数字に3をかける」と発言した。
この授業で自己肯定感をもったのは間違いない。
たった1つの発言から、最後の数理の気付きにつながった。
まさに、授業とは「知」と「心」の同時変容である。
この同時変容を促すもとは、子どもの発言を引き出すこと、さらに発言に対して価値付けすることである。これは、教師にしかできないことである。傾聴とは、子どもの発言の中に「知」と「心」の振動を見つけることにほかならない。
意味付け復唱法とは、単なるリピートの道具ではない。
子どもの振動が起きてこそ価値ある方法である。
担任の先生の温かい目を感じて示範授業できたことに感謝したい。
ありがとうございました。