UD34 図形の辺
- 公開日
- 2014/10/01
- 更新日
- 2014/10/01
授業のユニバーサルデザイン
9/30 落合康子先生からうかがった話です。
「「直角になる2つの辺の長さが3cmと6cmの直角三角形をかきましょう」と言いながら問題を板書
T:どういうことかわかるかな?
C:あ、そういうことか。
C:あ、わかった。
T:では、説明して。直角に関係する2つの辺ってどれとどれ?
教師の問いかけに対する子供たちの反応は実にさまざまで、一向に正解に向かいません。3cmが6cmより長い部分を指して間違いだと気づきません。。
何人もの子が、続けて教師用の直角三角の定規の30度をはさむ2辺を「こことここ」と指差すのです。」
この事例は、おそらく、三角形の辺というのは、直角のところを指すのではないと思っているのかもしれない。あえて、直角をはさむ2辺については頭の中で除外しているのかもしれないる
したがって、辺の定義が理解されていないのであるから、きちんと教えることである。
「ああ、誤解しているね。これから教えるからね」と言って教えればよい。
「直角になる2つの辺の長さ」という言葉の意味を理解していない事例である。現在、算数語彙の研究をしているが、この事例は、その意味でも語彙を大切にしたいことを示している。
三角形の辺、直角三角形の辺…正方形の辺、長方形の辺などをきちんと確認すること。
これが図形の辺の理解を促進します。
ps10/1
新しい算数の問題を思いついた。
「60度の角をはさむ2辺が3cmと6cmだとすると、この三角形はどんな三角形でしょう。」
答えは、直角三角形である。
これは三角比の問題の応用である。