音声計算のシートの作り方について
- 公開日
- 2015/09/10
- 更新日
- 2015/09/10
算数・数学授業:志水メソッド総括 ○付け法、意味付け復唱法、音声計算、適用問題定着法など
音声計算のシートの作り方について説明します。
大原則1 スタートする5問はやさしいことが大切です。
あひるコースのスタート、いるかコースのスタートの5問はやさしくしてください。
そのあとの難易度は気にしなくてかまいません。
計算の指導時期によって数値の配分が異なってきます。
原則1 計算指導の初期は、たされる数、たす数、ひかれる数、ひく数、かけられる数、かける数、わられる数、わる数は固定化するとよいのです。
例 5+1、5+3、5+2、5+4、5+5
原則2 計算の答えが正確に出せるようになると、式の数値や答えが同じものが連続しないようにつくるとよいです。
つまり、式の数値では、原則1をくずします。 5+2、3+1、4+3、2+6とたす数、たされる数を変えます。こうすると、思考はワンパターンからの脱却ができて、計算がより広い範囲でできるようになります。
また、答えが4、4、4と続かないことも必要です。
6+2、4+4、3+5 のように続くかないことです。
あひるコース、いるかコースについて原則2を適用して作成します。あひるコースでは、一度作成したシートをたてにみてチェックしてください。いるかコースでは、横に見ること、さらに右端と次の段の左端のつなぎ方にも注意してください。
次のわり算のシートは原則2で作成したものです。
http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003/doc/55076/1329554.pdf
2.練習するときの注意事項
大前提として計算の答えが出る人です。
32問中、2割も間違う人はまずは正確に答えを出すことです。2割も間違う人は、上の原則1で「正確に答えが出るようにしましょう」。
正確に答えを出すことができたら、すらすらと言えるようにするために音声計算をします。
子どものすらすら度をよく観察して、1分間で32問(つまりシートの最後で32問)いくことができたら、合格です。
もちろん、1問を1秒で言える人もいますが、これは大合格です。
ただし、あまり速すぎては聞き手が答えの確認ができません。これでは、答えてと聞き手とのコミュニケーションが成立しません。息のあった進行にしたいものです。