なぜ、成功するこつばかり書くのか
- 公開日
- 2018/09/18
- 更新日
- 2018/09/20
志水廣:書籍紹介
ある算数の授業で、問題文が黒板に示されていない授業があった。
これでは、何を考えたらよいのかわからない。
基盤となる文章で示された問題文がないからである。
算数の教科書になぜ、問題文があるのか。
それは、お飾りではない。
「問題解決は、問題文から出発する。」このことを知らない教師が多くいる。
上の単行本のp20−21において、
アイデア5「問題文は板書とノートに残そう」
と明記している。
さて、なぜ、このアイデア5という当たり前のことを単行本に書いたのか。ここを考えてほしい。現場では、当たり前ではないからである。
ユニバーサルデザインを考慮した授業、主体的・対話的で深い学びを目指す授業、いずれにしてもアイデア5は不可欠である。
だとすると、単行本の目次にはアイデア1から60まで掲げられている。この60このアイデアは全て成功するこつである。
逆に言うと、ここをはずすと、授業は失敗するのである。
よって、アイデア5の否定形は、「問題文を板書やノートに残さないと失敗する。」ということである。つまり、目次は、成功しか書いていない。でも、失敗するためには、アイデアの逆のことをやれば失敗するのである。
以下に目次を示すので、ご覧いただきい。できれば、その理由は、単行本を見て納得してほしい。
単行本 「算数授業のユニバーサルデザイン−指導技術編」(明治図書)
目次はこちら
http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003/doc/70342/2035287.pdf