学校日記

防災講話が行われました

公開日
2025/09/01
更新日
2025/09/01

学校生活





始業式の後、本校では 防災の日(9月1日) に合わせて、防災士の花井幸助さんをお招きし、防災講話を行いました。


講師 花井幸助さんについて




被災地に支援物資などを届ける活動をしているNPO法人HOMEの花井幸介さんは、東日本大震災や能登半島地震、台湾での地震など、数々の被災地で支援活動を行ってこられました。地域の防災活動にも積極的に関わっており、今回「高校生が地域で果たせる役割」についてお話をいただきました。


講話の内容


花井さんはまず、「高校生は支援される側ではなく、支援する側に回ることができる」と強調されました。大地震が発生した際には、

 ・まずは 自分の命を守ること

 ・その上で、小学生や高齢者、妊婦さんや障がいのある方など「災害弱者」に手を差し伸べること


が大切だと伝えられました。


また、災害時に想定される課題として、次の点が挙げられました。

 ・飯南地区では救助が来るまで 1週間から10日間孤立する可能性 がある

 ・学校での宿泊が避けられないため、食料や水の不足、暑さ寒さへの備えが必要

 ・地震直後は混乱しやすく、不満が広がると避難所の治安が悪化することもあるため、 「大きな心を持って助け合う姿勢」 が重要

 ・実際に救助を行う際には、余震による二次被害の危険があるため、 「まず自分の命を優先し、落ち着いてから複数人で助けに行く」 ことが鉄則


さらに、スマートフォンの使い方についても具体的な助言がありました。

 ・災害直後は短時間のみ回線がつながる可能性があるため、災害伝言ダイヤルで安否を伝えること

 ・それ以降は回線が途絶えるため、電池消耗を避けるために 電源を切り、1台ずつ交代で使用する こと


生徒へのメッセージ


花井さんは「もし災害が起きたら、高校生の皆さんは地域の人たちに頼られる存在になる」と語り、

 ・自分の命を守ることを第一に考えること

 ・周囲の人に優しい言葉をかけ、助け合う気持ちを忘れないこと

を強く呼びかけられました。


最後に「大きな災害が起きても、冷静に、自分と仲間を守る行動をとってほしい」とメッセージを送り、講話を締めくくられました。