日記

子どもが見えるようになるということ

公開日
2010/06/16
更新日
2010/06/16

仕事

昨日は、3年目の先生の授業のアドバイスをおこないました。
学校訪問での授業研究のための音楽の検証授業です。

合唱をどのように工夫して歌うかを、子どもたちにグループで考えさせるという、この先生が今までやったことがない形にチャレンジしていました。
子どもたちはそれなりに話し合うのですが、1時間終わってみると音楽活動が少ない、国語の授業のようになってしまいました。

授業後いろいろ話をしながら、この授業をどう変えるかということを尋ねたところ、グループ活動の一部分をバッサリ切って、実際にグループで歌いながらどこに強弱をつけようか、どのように表現しようかと話し合わせるようにしたいとすぐに返事が返ってきました。自分の授業で起こっていることをしっかり見て把握していたので、修正の方向がすぐに打ち出せたのです。

自分の授業は自分で直接見ることはできません。子どもたちの様子からしか評価できません。この先生は授業中の子どもの様子をしっかり見ることができるようになり、子どもたちの様子から自分の授業を評価できるようになっていたのです。

特別な1時間の授業がよかった悪かったと指摘されて授業はうまくなるのではありません。毎日の授業をきちんと自身で評価し、自分の力で学ぶことが大切です。そのための条件の一つが、子どもが見えるようになることです。毎日子どもが見せる評価を受け止めることが、何より大切なのです。

この先生の成長を喜ぶとともに、次回授業を見せていただくのが本当に楽しみになりました。