日記

みんなで授業を作る

公開日
2010/10/26
更新日
2010/10/26

仕事

昨日は、終日中学校の学校訪問に参加しました。事前の指導案作成で難航した数学の文章題の授業がどのようになったのかが、私の一番の関心事でした。

授業研究の一環として数学以外の先生も交えた指導案検討会を持ったのですが、なかなか授業イメージが伝わりませんでした。そこで模擬授業をやってみることになりました。先生方は子どもの気持ちになって授業を受けてくれました。子どもの視点で見てみると、問題の意味がよくわからない、何を求められているかわからないという課題が明確になってきました。その後の検討の場面では、この図ではわからない、こう言ってもらえばわかると子どもの視点での意見がたくさん交換されました。その場では結論は出ませんでしたが、授業者はその後、みんなからもらった意見やアイデアをもとに、教科の先生と相談しながら授業を練り上げて当日に臨みました。

授業を参観しているメンバーは事前の検討会と同じメンバーです。あの授業がどのように変わったのか、子どもたちはどんな反応をするのか、誰もが真剣に見ていました。
課題であった問題把握は、寸劇を入れて具体的にイメージできるように、図の提示の仕方も工夫がされていました。子どもたちは全員集中して参加し、問題をきちんと理解できていました。

授業検討会も充実したものになりました。先生方も子どもをとてもよく見ていて、子どもの具体的な活動がたくさん語られました。どの先生も授業者の工夫や頑張りを評価していました。この授業の進歩に自分たちが貢献したという実感も多くの先生が持っていました。みんなで作った授業という気持ちになったのです。模擬授業をきっかけに、先生方が授業を通じてつながりました。

このよい経験が学校全体に広がっていくことで、学校全体が活性化していくことと期待しています。