授業公開と青少年健全育成会議に参加
- 公開日
- 2014/06/10
- 更新日
- 2014/06/10
仕事
先週末は、学校評議員を務めている中学校の、学校公開と青少年健全育成会議に参加してきました。
この学校の授業を見るのは久しぶりです。子どもたちの様子がとても楽しみでした。1年生は、入学式に感じた集中力がない、しつけられていないという印象がぬぐえていませんでした。授業規律がまだこれからというところです。しかし、この点については、子どもの問題というよりも教師の問題の方を強く感じました。子どもをしっかり見ていない教師が目立つのです。教師が教科書を読んでいる時に視線が教科書から離れない、黒板の方を向いて話しているといった場面に何度も出会うのです。子どもをしっかり見守ることが、授業規律の確立の第一歩だと思います。そこをまず意識してほしいと思いました。
この学校では学び合いを進めています。グループ活動を積極的に取り入れています。しかし、この日感じたのは、コの字形の机の配置や4人グループという形を取り入れているが、何を学び合わせるのか、子どもたちがどのような行動をとればよいのかといったことを意識できていない授業が多いことです。友だちとかかわれない子どもも思ったより目立ちます。学校全体の問題ととらえて、学び合いの原点を再度確認する必要があるでしょう。
1年生については、力のある学年主任なので秋には子どもたちは違った姿を見せてくれると思います。また、校長は授業の様子をよく観察しているので、こういった状況は私以上にしっかり把握しています。しっかりと対応されると思います。
この学校の青少年健全育成会議は、地域の方と子どもたちとの触れ合いの機会を持つのが特徴です。今年は挨拶をテーマに組み立てられていました。
まずは、参加した地域の方に子どもたちが挨拶に来ます。私のすぐ横は地域コーディネーターの方です。日ごろから子どもたちと接する機会が多いのでたくさんの子どもたちが挨拶に来ます。その子どもたちに、私に挨拶に行くように促します。子どもたちと面識がない私に挨拶する子どもが少ないことを気づかってのことです。地域と学校をつなぐ役割をしている方だからこそだと感じました。
観察していると、挨拶に来る子どもが少ない方を中心にまわっている子どもが目につきます。私のところにも来てくれました。その子どもはこの会の運営の係でした。中学生がこういったことに配慮ができることはとても素晴らしいと思いました。
地域の方と子どもたちがグループになって自己紹介したり挨拶について話をしたりします。大人として私が子どもたちを引っぱるべきだったのかもしれませんが、あえて様子を観察することに専念しました。私を入れて9人の大所帯ですので、なかなか全体で上手くかかわることができません。リーダー的な子どもはいないのですが、男女の区別なく言葉を交わすことはできます。3年生が1年生を気づかう行動をとります。基本的に子どもたちの人間関係はよく、かかわり合うことに慣れていると感じました。
このグループにはちょっとコミュニケーションが苦手なのかなという子どもが一人いました。しかし、同じ学年の子どもたちは「○○(名前)、××しようよ」と上手に声をかけます。決して強引にならないように上手に距離を取りながらかかわっているのが印象的でした。今の子どもたちは友だちとの距離感を非常に気にしているようでした。微妙なバランスの上に人間関係が成り立っているのを感じました。子どもたちの様子からいろいろなことを知ることができました。
例年以上に子どもたちと多くかかわることができ、楽しい時間を過ごすことができました。最後の閉会の言葉で、先ほどの地域コーディネーターの方が簡単な話をされました。聞き取りやすい声とわかりやすい言葉で子どもたちに語りかけます。間の取り方も、私が参考にしなければと思うほどです。長い間地域コーディネーターとして積み重ねてきたものを感じさせるものでした。この方をはじめ、多くの地域の方が子どもたちのために時間を割かれています。こういった学校を支える方の力の重要性を改めて実感させていただいた1日でした。貴重な経験をさせていただいたことに感謝です。