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活動予定・報告

第2回白石範孝先生セミナー報告 2

公開日
2016/07/13
更新日
2016/07/13

活動報告

<説明文の授業について>
○ 説明文の3つの基本文型
 ア 頭括型・・・結論が最初にきている。低学年に多い。
 イ 尾括型・・・結論が最後にきている。中学年に多い。
 ウ 双括型・・・結論が最初と最後にある。
  双括型は「はじめ、中、おわり」で考えると、「中」の後半で新しい情報が入る。「おわり」の内容は「はじめ」の内容に「新しい情報」が加わり、筆者の主張になる。

 新聞記事を例にすると、事件記事は頭括型、コラムは尾括型(最後の結論に驚き、発見がある)、論説文は双括型(相手を説得する)
○ 筆者の意図を読み取るために、歩み寄る表現や主張する表現、文末表現等に注目する。
○ 段落分けから入り、最初の段落から内容を確認する授業では、子どもの論理的な思考活動は行われない。段落の因果関係やつながりなど作品全体の構成を捉えると筆者の主張を読み取ることができる。作品を丸ごと捉えることが大切。

<物語文の授業について>
○ 物語文を丸ごととらえる
 物語文は、中心人物がある出来事を通して、幸せになるか、不幸になるかが描かれている。一つの物語文の指導の初発と最後に「(中心人物)が(出来事、事件)によって(変容)する、になる話」と一文で書かせる。初発に書かせた一文からは子どもの読みの実態、学習の最後に書かせた一文からは子供の学習状況が把握できる。
<実践例>
○「モチモチの木」(光村図書3年)を用いて
物語全体を通して描かれている人物像に注目し、その変化と因果関係を読み取り、作品を丸ごと捉える。
○「たんぽぽのちえ」(光村図書2年)を用いて
意味段落や三部構成を捉えるときに、形式段落の主語が同じものを一つの段落にするという原理・原則がある。主語連鎖という。
○「いろいろなふね」(東京書籍1年)
順番を考える。1文ごとをカードにし、バラバラに並べ、その順番を考える。考えるなかで、言葉の注目の仕方や理由を考えさせ、気づかせる。

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