玉置崇先生セミナー5
- 公開日
- 2013/12/30
- 更新日
- 2013/12/30
活動報告
「授業とは何か」
その時間で一番大切なことを教師が言うのが「講義」、子どもが言うのが「授業」。
今、社会体験に出ている教師の代わりに週に数回授業を行なっている。条件をわざと抜かして問題を与えて、子どもにそのことを気づかせる。わざとおかしな情報を与えて、子どもに訂正させる。子どもから言葉や考えを引き出す。そういう工夫をしている。みんなで授業を作っていくことが大切。
例えば、「弟は2km離れた駅に向かって家を出た。10分経って姉さんが弟の忘れ物を届けにいった。何分後にお姉さんは追いつくでしょう」と問題を与える。「追いつくと思う?」と聞くと、「追いつく、だって自転車だもん」と答える。でもそこで「先生、速さがないけど」と気づく子がいる。「そうか教科書に書いてあるな。見てみよう」と言って、「弟は毎分800km・・・」とボケる。子どもは先生の言うことをそのまま聞きながすことがある。こういうことで子どもに量感を養わせないといけない。この問題は距離を変えれば、追いつけなくなる。「2kmを1kmに変えるとどうか」などと聞いてみる。教科書には「確かめ」がでているが、確かめなければいけないという意識を持たせないと確かめない。
教師が何を目指すかで授業は変わっていく。