全国連合小学校長会 第77回定期総会・研修会が開催されました
- 公開日
- 2025/05/29
- 更新日
- 2025/05/29
新着情報・活動報告
5月23日(金)、ニッショーホールにて、全国各地から約400名の方が集まり、第77回全国連合小学校長会定期総会・研修会が開催されました。
開会の言葉、国歌斉唱、役員紹介の後、全連小会長である松原会長の挨拶がありました。会長からは、関係各位への感謝の言葉の後に、5月8日に都内の小学校で発生した教職員が暴行を受けた事件について、関係者へのお見舞いとともに、いかなる理由であっても、暴力をもって自らの主張を通そうとする行為は断じて許されるものではないことの表明及び危機管理や環境整備の重要性、警察・学校・教育委員会の有機的な連携の必要性等のお話がありました。また、植村前会長が全国連合小学校長会の活動の価値や意義として挙げた「つながり」「学び」「国に声を届ける」という三つの柱は、今後の全連小活動の大切な羅針盤であると述べ、「つながり」については、「地域を越え、時間を越えた校長同士の出会いと絆を太くすること」と説き、「学び」においては次期学習指導要領策定に向けた審議の内容(教育課程編成に係る各校の裁量の拡大によって生まれる余白等)について、「国に声を届ける」においては給特法改正案が衆議院で可決されたことについて触れながら、校長のビジョンとリーダーシップの重要性や、社会的関心が高まる中での校長の責務について語られました。最後に、全国連合小学校長会のスローガンとして掲げた使命と、今後に向けた展望及び決意を示されました。
その後、文部科学大臣 あべ俊子 様の代理として文部科学省文部科学戦略官 今村聡子様、全国都道府県教育長協議会会長 坂本雅彦 様の代理として全国都道府県教育長協議会事務局長 滝沢 毅 様、全連小顧問代表 三上裕三 様から御祝辞をいただきました。そして、退任役員感謝状・記念品贈呈の後、退任役員代表として、前会長 植村洋司 様から御挨拶をいただき、開会式が終わりました。
続いて、議長団が選出され、会務・事業報告があり、議事が行われました。第1号議案から第5号議案までありましたが、令和6年度の決算の承認、令和7年度の全国連合小学校長会活動方針、各部(対策・調査研究・広報)活動、会計予算、宣言議決に関してすべて承認されました。
午後からは研修があり、文部科学省の方から講演、行政説明がありました。まず「今後の小学校教育の方向性について」と題して、初等中等教育局教育課程課長 武藤久慶 様より、御講演いただきました。また、初等中等教育局財務課長 安井順一郎 様、児童生徒課長 千々岩良英 様、学校情報基盤・教材課長 寺島史朗 様から、次期学習指導要領に向けて現時点で押さえておくべき点や、教師を取り巻く環境整備、いじめ・不登校支援対応、GIGAスクール構想の推進などについて行政説明がありました。
閉会式では、今年度の全連小の全国大会が開催される福岡県の松本 剛会長から、福岡大会についての紹介と案内がありました。
定期総会・研修会の詳しい内容は、機関紙「情報第578号」(6月中旬発行予定)で御確認ください。