【病とたたかった人々】伊藤玄朴らと種痘所
- 公開日
- 2020/09/07
- 更新日
- 2020/09/07
東京探検
4年生では『郷土の発展につくした人々』を学習します。副読本『わたしたちの東京都』では幕末期に西洋医学を学び、蘭方医として当時不治の病として恐れられていた「疱瘡(天然痘)」などの伝染病とたたかった医師 “伊東玄朴”を取り上げています。
今年は世界中で「新型コロナウイルス」が猛威を奮っています。医療の最前線で活躍する医療従事者のみなさんの活躍は、子どもたちの目にも憧れとしてうつっていることでしょう。かつて江戸時代にも、疱瘡(天然痘)やコロリ(コレラ)、梅毒などと勇敢に戦った東京の先人たちの活躍は、子供たちにとって身近な教材として映ることでしょう。特に疱瘡は、その致死率が20〜50%と高く、特に子供が患いやすかったといいます。わたしたちの学校の近くにも、疱瘡からわが子を守るため、疱瘡を神として神社に祀ったり、疱瘡神が犬や赤色を苦手としたという伝承から、赤い御札や張り子の犬の人形を飾るなど、地域によってさまざまな伝承が伝えられています。