都小社研ブログ

【府中・大国魂神社】 くらやみ祭が残るまち府中

公開日
2020/09/07
更新日
2020/09/07

東京探検

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府中市は歴史ある街です。市の名前「府中」は、日本各地の「府中」と同様に律令時代の国府が置かれたことに因みます。市の中心部にある大國魂神社も、武蔵野国の総社として大変古くから人々の信仰を集めてきました。
くらやみ祭は、この大國魂神社の例大祭で、毎年5月の初めに執り行われます。祭のハイライトである神輿渡御が夜間に行われるのは、「尊いものが神社から神輿に移り御旅所に移る様子は人目に触れてはならない。」という考えに基づいています。江戸時代には、既に現在のような祭の形式だったようです。
また現在のくらやみ祭は、映画「くらやみ祭の小川さん」でも描かれていた様に、地域の方々の愛情や努力に支えられています。お囃子の競演や山車行列など、華やかな出し物の一つひとつが地域の協力なしには成り立たないものです。この祭が長く続いている秘密は、地域のつながりにあるのかもしれません。
参道にあたる馬場大門のケヤキ並木は、国指定天然記念物です。樹齢数百年のケヤキの巨木の木陰は夏でも涼やかです。電車で数駅足を延ばせば、南武線西府駅近くに、武蔵府中熊野神社古墳があります。葺石まで復元された古墳も一見の価値があります。