「いのちの副教材」模擬授業セミナーに参加して(百瀬)
- 公開日
- 2016/07/23
- 更新日
- 2016/07/23
学生の学び
7月9日に玉置先生が実際に授業をされた講演会、「いのちの副教材」模擬授業セミナーに参加させていただきました。
はじめに、鈴木中人さんから、いのちの授業についてお話していただきました。いのちを学ぶには死への認識が大切であるということが分かりました。
子どもにとって死とは、死んだら動かない、死んだら生き返らない、そして誰もがいつかは死ぬなどと、死への認識が様々であるためまずは「人が死んだらどうなると思う?」や、経験を聞くために「死体に触ったことはある?」などと質問していくそうです。そこで、子どもたちの素直な思いである、かわいそうや悲しい、寂しい、怖いを"情感"とし、情感を持つことで考えが深まり学びにつながっていくと言われました。
道徳は教えるのではなく子どもの気づきが大切であり、その気づきとは生活する中で学んだことで、自分の思いを自分の言葉で語ること、すなわち誰もが"いのちの先生になれる"という言葉を聞き、すごく納得しました。
鈴木さんのお話の後、玉置先生より実際に「いのちの授業」をして頂きました。今回は先生が私たちを生徒として見立てつつも、この質問の裏にはこういう意図があるやこの時には教師はこのようにする(ランダム指名や意図的指名、ノートの見回りなど)といった教師の動きなど普段知れないことを聞くことが出来ました。
はじめに導入として写真見せ、感じたこと何でも良いと価値付けをした上でランダムに指名していました。この事は子どもを授業に巻き込み、リズムを作ることになるそうです。学びを深めたい部分ではノートにキーワードとなる語句を書いている子を見つけ意図的指名すること、情感を大切にする時は隣と人と交流し、自分の言葉で話すことなど場面場面での工夫がありました。教師として、学ぶための促し方やキーワードの捉え方、深め方を技として持つべきだと感じました。
今回のセミナーより、様々な授業の展開の技を知ることができたため、道徳の指導をする際には実践していきたいです。2ヶ月後には教育実習を控えているため、今回学んだことを生かした授業を展開していきたいと思います。実習前に、このような機会をいただけてとても勉強になりました。ありがとうございました。(百瀬)