教訓を生かして(岩田)
- 公開日
- 2017/03/20
- 更新日
- 2017/03/20
四方山話
先日先輩方の卒業式も終わり、いよいよ4年生のスタートと教員採用試験に向けてのカウントダウンが始まってきました。面接練習も本格的に始まり、不安でいっぱいですがそんな中3月11日に第2回の教員採用模試を受けてきました。結果には触れませんが、少し感じたことがありましたので記事にしたいと思います。
『災害発生時に、教師の指示を待たずに児童生徒等が自ら判断することは、危険性が高いので、避けるようにしなければならない。』学校防災マニュアルからの出題でした。答案は「児童生徒が自ら判断し行動できるように繰り返し訓練することが大切。」ということで、必ずしも教師の指示を待たなくてもよいということでした。
これを見て、ふと東日本大震災のことを思い出しました。模試の日は震災からちょうど6年が過ぎた日でした。6年前の今日、わたしは高校入試の入試日休みで家で宿題をしていたのを覚えています。津波が街を飲み込んでいく映像は今でも鮮明によみがえってきます。 宮城県石巻市立大川小学校は全校児童の約7割にあたる74名が死亡・行方不明になりました。これには学校側が具体的な避難場所を決めていなかったこと、避難先の選択ミス、危機意識の低さなど、教職員の対応が問題に挙がっています。あの日、教師の指示を待っていた多くの子どもたちが犠牲なりました。避難が始まったのは地震発生から40分が経過した時でした。
しかし自分自身はどうかと考えたとき、災害時どこに避難するのか、何が必要なのか全く考えたことがありません。まさに危機意識の低さであると思います。「自分の身は自分で守る」だけでなく児童生徒の命も預かる教員という立場より、防災について考えなくてはと思いました。自らの命を守り社会を生き抜く力を子どもたちにつけることが、教員の本当の使命なのかなと考えさせられました。2期生寺坂君の記事を読んで、そういえば、、、と思って書かせてもらいました。(笑)
犠牲者の方々のご冥福を心よりお祈りいたします。(岩田)