2月8日 教師力アップセミナーからの学び(木下・大久保)
- 公開日
- 2020/02/24
- 更新日
- 2020/02/24
学生の学び
こんには!5期生の木下と大久保です!今回は、2月8日の教師力アップセミナーで、山本先生の授業から学んだことを書いていきます。
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こんにちは。5期生の木下です。今日は2月8日に大口中学校で行われた教師力アップセミナーについて書きたいと思います。今回は山本良和先生をお迎えして「算数授業のしかけとしこみ」という内容でした。セミナーの中では自分たちゼミ生が児童役になって、山本先生の模擬授業をうけさせていただくこともできました。
山本先生の模擬授業は感動する場面が何回もあり、とても印象的だったので今回は模擬授業の中で特に学びになった2つのことを書きたいと思います。
1つ目は、自然と児童が話してしまう授業であったことです。山本先生が「じゃあ隣同士で話してみよう。」などと声をかけなくても多くの児童が周りと話す場面が何度もあり、実際に自分もつい声が出てしまっていたことに驚きました。自分が伝えたいと強く思っているからであり、これこそ主体的で対話的な授業であることを学びました。自分が実習先で授業をした際にはこのような場面は見られず、私の「では隣同士で〜分まで話してみましょう。」という声かけで児童たちが話し始めていました。今回の山本先生の模擬授業では「うわ、また思わず声が出てしまった!話してしまった!」と何度も感じる場面があり、私もつい児童たちが話してしまうような、声を出したくなるような授業をつくりたいなと強く思いました。
2つ目は、山本先生の模擬授業こそ私が卒論のテーマにもしている「全員参加の授業」であったことです。山本先生が児童と児童をつなぐことで全員が参加した模擬授業になっていました。児童と児童をつなぐ場面では、「数字をかけた人から立って、自分の数をせーので言おう。」という児童に表現する機会を与える声かけや「〜さん今何か言いたそうな顔をしたね。〜さんは何を言おうとしたのだろう。」という全員で想像をさせる声かけなど児童の中にお客さんを作らない工夫がいくつもみられました。ここでは、先述の「〜さん今何か言いたそうな顔をしたね。」のような声かけをするためにも、児童をよく観察する大切さもあらためて学ぶことができました。
今まで多くの授業を受けてきましたが、今回の山本先生の模擬授業は今までにない授業スタイルでとても刺激的でした。また、自分の卒論テーマにもつなげることができるセミナーにもなりました。山本先生、ありがとうございました。(木下)
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こんにちは!玉置ゼミ5期生の大久保です!2月8日にあった教師力アップセミナーで、山本先生の授業から学んだことを書いていきます。
初めの時間を使って、山本先生は授業の考え方を教えてくださいました。児童には、児童の問題意識である「疑問や問いの気付き」、「問題の設定」といった学習過程が45分の中に何度もあるということ。教師には「問題提示」「課題把握」といった45分のスパンでやらなければいけないことがあるということを教えていただきました。また授業のめあては大切であり、めあてとまとめは関連させなければならない、「〜のことを考えよう」というめあてでは、教師が児童にさせている状態になるので、いけないということも教えていただきました。
そこから、山本先生の算数の授業が始まりました。授業を通して学んだことは、2つあります。
1つ目は、児童の言葉で繋ぐということです。山本先生が話した後、児童の顔をよく見て、「今Aさんが言いたそうにしていました。Aさんほ言いたいこと、Bさん当ててみて。」と児童の思考を他の児童へと繋いでいました。この手法は、とても面白いと思いました。児童は、他の児童が考えたことに、一生懸命思考を巡らせ、理解しようとします。そういった、他の児童を理解しようという考えは、学級経営にも繋がっていくと思います。とても勉強になりました。
2つ目は、主体的な概念は教師を超えるということです。これは、山本先生が仰っていた言葉です。
子どもが問題意識を持つことで、教師が予想していた発言を超えた発言をしてくるのだそうです。教師は、そういった発言を無駄にするのではなく、子どもの姿から学ぶ姿勢が必要ということも教えていただきました。児童が主体的になるように授業を考えていくのは、とても難しいことだとは思いますが、今後も多くのセミナーに参加して、少しでも自分の力にしていきたいです。
講演してくださった山本先生、教師力アップセミナー関係者の皆様ありがとうございました。(大久保)