2月15日真打会名人会での学び(安部・関口)
- 公開日
- 2020/03/19
- 更新日
- 2020/03/19
学生の学び
こんにちは。4期生の安部と関口です。2月15日、午前中に真打会、午後から名人会が行われました。名人会では、ゲストとして紙切り芸の林家楽一さんが登場しました。学びあり、笑いありの充実した1日でした。
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こんにちは。4期生の安部です。真打会、名人会での学びを書きたいと思います。
今回、真打会では打ち合わせなしで、いきなり4期生の中から誰かが模擬授業をやるようにと玉置先生から言われました。今回、参加していた4期生は5人、また関口さんのお友達もいれて6人で授業展開を考えました。
指定された教材は、スーパーマーケットに社会見学へ行く前の授業でした。最初、教科書やスーパーマーケットの資料を見たときに、この授業のゴールは何なのか、なかなか出てきませんでした。物の配置や、分かりやすい看板、店員さんの動きなどスーパーマーケットの工夫点がたくさん出てくることは予想できましたが、そこからどのようにまとめていけばよいのかわかりませんでした。しかし、みんなで少しずつ意見を出し合い、練っていくと、授業最後に、子どもが「実際にスーパーへ行って確かめてみたい!」という思いになってくれればこの授業は成功、ということに行きつきました。
30分間、余すことなく悩みに悩み、何とか授業の流れを考えることができました。
4期生1の落ち着きさをもつ、加藤奨基くんが実際に模擬授業をしてくれました。ほとんど構想した通りに授業をしてくれて、多くの先生方からお褒めの言葉をいただきました。一緒に考えた授業だからこそ、まるで自分が授業をしたように、授業を振り返ることができ、先生方からのご指導もたくさん吸収することができました。
次に活かしたい点は以下の2つです。
1.子どもからキーワードが出たときに、つなぐを意識するとよい。
例えば、導入時に、隠してある野菜コーナーを当てるという発問をした際に、「野菜や果物!」という意見がすぐに出てきました。どうしてわかったのでしょうか。これを突き詰めていくと、「スーパー入ってすぐ目につくところに野菜があった気がする」「買う頻度が高いんじゃないかな」といった、本時の内容に迫る発言が子どもから出てくるはずです。子どもの発言に対して、「何でそう思ったの?それってどういうこと?本当にそうなの?」と子どもに問い返し、投げかけ、突っ込むのが教師の役割であるということです。
前回の山本良和先生のお言でいうと、「ホンマでっか!?」とさんまになることが大切ということです。この例えはとても分かりやすいですよね。
2.授業中に行う価値付けは個人で終わらせるのではなく、全体に広げることで、学習規律が揃う。
今まで私たちは、ゼミやセミナーなどで、子どもを褒めること、価値付けることがいかに大切であるか学んできました。しかし、実際に模擬授業をすると、単に褒め言葉を口にしているだけで、価値付ける意図を明確にしていませんでした。だから、口だけというか褒めることそのものがマンネリ化してしまって、あまり効果がないのではないかと思うことがありました。しかし、今回のセミナーで、一人の子どもを価値付け、全体に広げることで、教師自身が助かることがあるということを学びました。例えば、今回の授業で、奨基くんは資料に丸をつけている子どもに対して「○○さん、丸をつけていて、とても分かりやすいですね。」と言いました。それをその子だけで終わらせず、「みんなも○○さんの真似してみようか」と全体に広げることで、誰が何を見つけたのか、見える化でき、教師自身の手間が減るということです。
子どもを褒める、価値付けることにもきちんとした意図がなければならない、大事なことを学ぶことができました。
中田さんの授業、神戸先生の授業からも本当に多くのことを学ばせていただきました。
玉置先生をはじめ、エデュコムの関係者の皆様、ありがとうございました。(安部)
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こんにちは、4期生の関口です。私も安部さんに続けて学びを書きます。今回、同じ高校であった友人がセミナーに行きたいと言っていたため、玉置先生にお伝えして一緒に参加してもらいました。その友達は終わった後「授業を受けるのが楽しかった」と言っていました。私もぜひそんな授業がしたい!できるかもしれない!と思う1日でした。
今回の1日を通して授業を作る上で改めて大切にしたいことをここに書いていきます。
1.授業が終わったら子どもになんと言わせたいかを考える
これは、玉置ゼミなら当たり前になっている授業構想の肝です。私たちが授業を作る上でここに1番時間がかかりました。自分1人で作る場合でもとても大切ですが、複数人で考える中で、ゴールが同じであると話し合いがスムーズになります。私たちの話し合いもゴールが決まってからはとてもスムーズでした。
2.手立てを用意する
子どもに教えるのではなく見つけさせる授業を行う上で大切だと思うことが、手立てを用意することです。どうやって店員さんに着目させたら良いのか、細かいところまで目を向けさせるためにはどうすればいいのか。例えその手立てが実際は必要なかったとしても気づけない子どものために準備できる教師でありたいと思います。和田先生のような計算づくされた種ばかりの授業が行えたらいいのですが、、
3.物わかりの悪い教師になる
4期生を代表して授業をしてくれた奨基さんは、子どもの言葉を素直に受け止めることはしてませんでしたが、「なんで」と突っ込めたらよかったとアドバイスをもらっていました。分かってないフリをしても分かって進めてしまっているのだと気づき、子どもの発言にはもっと突っ込めるようにしたいと思いました。
4.活動の仕方に意図をもつ
私たち4期生では、班で授業を進めるのが難しいのではないかと考え、個人でさせようと思っていました。しかし、1人では難しいと臨機応変に奨基さんがペア活動にしました。それに対して、ペアで話をしたあと自分の意見をしっかりもてばいいのか、人の意見も取り入れなければいけないのか。自分の中でしっかり意図をもたなければならないとアドバイスをいただきました。その後の中田先生の授業は見事班の活動でうまく束ねる授業でした。難しそうとかそういう問題ではなく、どうしてその活動が有効か、何を求めてその活動を取り入れるのか自分の中で明確にしていきたいです。
5.笑いを入れる
中田先生の授業はとても面白いものでした。誰かを馬鹿にしているわけではないみんなが笑える楽しい雰囲気がそのまま楽しい授業につながっていたんだと思います。間や声のトーンもあるため、全てを真似できるわけではありません。大西さんもキャラを真似するのではないとおっしゃっていました。自分の雰囲気ややり方を少しずつ確立させていきたいです。
以上が授業について改めて大切だなと感じた点です。
紙切り芸については、しゃべりの面白さとはやさ、クオリティの高さにすごく驚きましたが、そこにはたくさんの練習と「こう言われたらこうしよう」と日頃から考えられている努力があってだと思いました。才能であまり苦労されてないとおっしゃっていましたが、努力はすごいされてると思います。しかし、芸の間はそれが一切見えないのもまたすごくて、授業準備のようだなと思いました。
4月には、初めてでもプロの教師として教壇に立ちます。今回のことを生かして準備をし、授業ではそんな様子を見せない楽しいものをつくりたいです。本日もたくさんの学びをありがとうございました。(関口)