研究室日記

9月15日 稲沢市立牧川小学校での学び(下野)

公開日
2022/09/21
更新日
2022/09/21

学生の学び

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 こんにちは、7期生の下野です。もうすぐ人生で最後の夏休みが終わります。今年の夏は、半分勉強に費やし、試験後は一文無しからの脱却で働いて働いて、、、そんな中でもやっぱり私の趣味『ドライブ』は欠かせません。4月に購入した愛車は、気づけば 8,000 Km 以上走っていました。車は好きで勿論買いましたが、流石に走り過ぎだとディーラーの方に驚かれました。それもそうかと、教採期間煮詰まるとすぐに車でひとっ走り。車を走らせると頭がスキッリするのです。そんな愛車、これからも沢山一緒に走って行きたい気持ち。

 と、余談はここまでに。
 9月15日に愛車を20分ほど走らせて、稲沢市立牧川小学校に訪問させて頂きました。6月にもお邪魔させて頂きましたので、本回で2度目の訪問です。

 校門を潜れば「こんにちは!!!」と大きな声。子どもたちの温かさが私の心をほっこりさせます。ちょうど掃除中だったのだと思います。「ここ綺麗にしよう!」「ここも!」と声が聞こえてきました。思わず振り返ってしまいました(笑) 掃除中にこんな意欲的な声が、、、!? が私の心の声です。振り返れば、そこには子どもたちの笑顔。ああ、掃除中であっても会話をして自分たちで考えて「考動」し、笑顔であれる牧川小。やっぱり私は牧川小が好きだなあと思いました。

 今回の研究授業は、「立体の体積」を求める6年生の授業。ICT活用が核心です。

 ICT活用では、
 1.課題配信
 2.ノートに考えをまとめる
 3.SKY MENU Cloud 発表ノートにまとめ共有 の三段構成が組まれていました。
 まさにハイブリッド型。3.では、2.にてノートに書いた式を撮影し、トリミングまで自由自在にこなし説明を打ち込む。Cloud内にも、ノートという紙媒体にも学びの軌跡が記すことは、子どもたちにとって学びが目に触れやすくなることに繋がります。

 子どもたちの ICT活用 は、本当に見事なものです。勿論、「慣れ」もあるのことでしょう。。しかしながら、それ以上に子どもたち自身が「この方が誰かが見やすい」「この方が分かりやすい」といった人に自分の考えを見せる/表現する意識が身についているように私は感じました。一人一台タブレット端末が導入されたことにより、「共有」はこれまでより遥かに簡単に早くなりました。だからこそ、子どもたちに「人に考えを伝える力」がごく自然に身についたのだろうと私は、今回の授業を参観させて頂いて感じました。

 「人に考えを伝える力」を身に付けた子どもたち。その素敵な考えを教師はどう繋ぎ、紡いでいくか。玉置先生は、『思考の再現』というお言葉を仰られました。子どもの考えを子どもが『再現』する。思考を再現するサイクルを創れるのは、紛れもなくファシリテーターである教師だけです。思考を再現するためには、「対話」が必要です。勿論のことながら、「主体性」は当然の如く持って学びに向かっていなければなりません。ただ、「主体性」はきっと前述した「人に考えを伝える力」或いは「伝えようとする力」で身に付いているように思います。

 子どもたちは、ICTを活用することで「主体性」を身に着けました。では、今度は『思考の再現』をするための「対話」。そして、『思考の再現のサイクル』を教師がファシリテー卜していくことがこれからの教育の課題だと考えます。

 牧川小学校の先生方、今回もまた玉置ゼミ生の訪問を受け入れてくださりありがとうございました。 牧川小の先生方の「同僚性」が私は憧れです。このような授業を一緒に熟考し、子どもたちのためを皆が同じ方向を向いて行われる学校に配属されたい!と贅沢な願いを持ってしまう程に牧川小は魅力的です。そんな先生方の笑顔は、来校者の訪問を元気な清々しい挨拶で出迎え、どんな時も笑顔で活動する子どもたちにひろがっています。また、お目にかかれますことを楽しみにしております。またいつか必ず。
 玉置先生、先生のお話を聞くとどうも私は全てがストンと胸に落ちる傾向があります。うまく言葉で言い表すことの出来ない考えが、玉置先生のお話で具現化されるのです。「書くことによって学ぶ玉置ゼミ」これもまた『思考の再現』の一つのように思いながら本記事を綴っておりました。今回もありがとうございました。(下野)

※前田康裕先生サイトのフリーイラストを活用