先見の明(下野)
- 公開日
- 2022/12/02
- 更新日
- 2022/12/02
四方山話
こんにちは、7期生の下野です。寒くなってきました。もう11月。小さい頃は、時間がすぎるのがすごく遅くて、あーまだ○月かあなんて、連絡帳に書く度に思っていました。それが、大人になったのでしょうか。この前年を越したばかりなのに、、といった気持ちです。
先日、記事にも書かせて頂きましたが、山梨県へ行ってきました。山梨県は、父の現在の赴任先です。父は、昔から仕事熱心な人でした。小学校3年生からは、単身赴任となり、今も離れて暮らしています。4月から社会人になる私が、父の仕事姿を見に行く旅はなんだかくすぐったくなるような思いでした。卒業までに『週に1本、記事更新』。今回は、父の先見の明について綴ろうと思います。
山梨までの旅のお供は、パソコンでした。卒論書きです。景色が綺麗であまり進まなかったのは、ご愛嬌なのですが、パソコンを見つめて「なんで私こんなにパソコンに対して苦手意識がないんだ?」とふと思いました。GIGAスクール構想により、一人一台端末が普及されると知った時もワクワクしました。小学生の頃も、中学生の頃も、人よりタイピングは早かったです。高校生の頃の情報の授業は、ダントツで早く課題を仕上げて、友達の課題を手伝っていました。なぜだろう、、、?
ぼーっと景色を見ながら考えていると父の顔が浮かんできました。あ、そうだと思いました。
私は、幼稚園生の頃からパソコンを触らせてもらって、小学生の低学年に父のお古のパソコンをもらいました。父は「自由に使って良いよ」と。それだけしか言いません。何も知らないから、調べます。文字はどうやって打つのかとか、Excelってなんだろうとか、検索ってなにかとか。今思えばとても主体的な学びです(笑)
そんなこんなで、パソコンに苦手意識はなかったのかと納得が言ったところで、またひとつのことを思い出しました。「自由に使って良いよ」という父の言葉にもう一言ありました。「これから絶対大事になる。役に立つ」。今日という今日まで、その言葉を忘れていました。とんだ先見の明です。正に、役に立っています。小さな頃から、どんなことをしでかすかも分からないおやんちゃ娘によくパソコンを渡したなと父ながら凄いなと思ってしまいます(笑)
私がパソコンに対して苦手意識を持っていないのは、父の先見の明があったからだと偶然にも父に会う旅で気がつきました。何事も必然なのだなあと思います。
気付いたは良いものの恥ずかしくて父にはその感謝は伝えられませんでした。ので、記事にしました。見てくれたらいいなあ(笑)
父が教えてくれた事は山ほどあって、それが今の私に繋がっています。父は、私のヒーローです。絶対に追い越せないだろうなと思いつつ、やっぱりいつか越えたい背中です。
昔から父には、「人と人との繋がりを大切に生きなさい」と教えられてきました。私の名前「綾巳」の「綾」の字には、「人と人とを繋ぐ」という意味があるそうです。ちなみに、「巳」は、「一番。先頭に立って、切り拓く力」という意味が込められています。父のつけてくれた名前に恥じぬようこれからも生きていきたいと思います。
(下野)