バンクーバーの朝日
- 公開日
- 2015/10/12
- 更新日
- 2015/10/12
四方山話
今日は空き時間を利用して、レンタルDVDで『バンクーバーの朝日』を観ました。ずっと気になっていた映画だったので、実際に観ることができて良かったです。
1900年代初め、カナダに渡った日本人は過酷な肉体労働や貧困、さらに差別を受けていました。そんなの日本人にとって希望の星となったのが、野球チーム「バンクーバー朝日」でした。万年リーグ最下位だったチームは、大胆な戦法とフェアプレー精神でひたむきに戦い抜き、ある年のリーグ最終戦では優勝争いをするまでに成長しました。野球をするのに立場なんて関係ないことを改めて感じました。また、国境をも越えられるスポーツの素晴らしさを実感しました。
しかし、その後日本軍の真珠湾攻撃により、日系移民は敵性国民として収容されることになってしまうのです。彼らが収容所から出たのは終戦後5年後、さらに「バンクーバー朝日」という野球チームの功績が称えられるのに、実に60年の歳月が掛かることとなってしまいました。野球というスポーツを通して国境の壁がなくなりつつあっただけに、戦争によって再び敵対視しなければならなかったのは、本当に悲しいことです。
今改めて思うのは、何不自由なく生活することができ、かつ自分の好きなことを思いっきりすることができる現代が、本当に平和で幸せだということです。同時に、当時を必死に生き抜こうとしていた日系移民の方々のことを決して忘れてはならないと思いました。映画鑑賞のみによる感想になってしまいますが、いろいろと考えさせられることが多く充実した時間となりました。(佐藤)