研究室日記

幼稚園教育実習一週目を終えて(小林)

公開日
2024/10/27
更新日
2024/10/27

学生の学び

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 月曜日から幼稚園教育実習が始まりました。一週間経って一番強く感じているのは、「幼稚園の先生ってすごい!」ということです。朝から夕方まで元気いっぱいの子どもたちと全力で遊ぶための体力、子どもたちに工夫が詰まった経験をさせ、その姿を注意深く見守る観察眼、工夫のある細やかな言葉がけ、保護者との密なコミュニケーション、ここには書き尽くすことができませんが、毎日子どもたちのために尽くされています。幼稚園教諭というお仕事に対して、一層尊敬の気持ちを抱きました。


 子どもたちからも、日々刺激をもらっています。たとえば、木曜日の朝は少し曇り空だったのですが、朝園庭を清掃しているとH児が「雲薄いね〜」と話しかけてきました。そのとき、私は朝から空を一度も見上げずに幼稚園まで来ていた自分に気がつきました。それと同時に、子どもたちは自然の変化に目を向け、それを楽しむ心を持っていることを知りました。H児は続けて、「〇〇さん(教室名)で見てこよ〜っと」と言い、〇〇さんへ移動していきました。私はてっきり「〇〇さんからも薄い雲を見るのかな?」と考えていたのですが、実際は〇〇さんに置いてある図鑑から、今朝見た薄い雲を探してくるということを言っていたようで、図鑑を見つけたH児は私を手招きして「うろこぐもっていう雲だったよ」と教えてくれました。H児の探究心に気づき、この探究心をいつまでも持ち続けられるような教育を受けていって欲しいと思いましたし、私がその尊く育まれた探究心をさらに伸ばせるような教師にならなくてはと背筋が伸びる思いでした。


 教育実習は今回で三度目ですが、慣れないことは正直疲れます。家では毎日ニ時間日誌を書いて、後は食べて寝るだけの生活です。それでも「先生大好き!」という子どもの笑顔や、あたたかくて小さな子どもの手を握れること、たくさんの「できた!」の瞬間に立ち会えることに、大きなやりがいと幸せを感じています。教育実習は経験上、振り返るとあっという間です。「もっと頑張れたんじゃないかな」という後悔が残らないように、残りの三週間、小さな天使たちと全力で思い出を作ってきます。(小林)