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☆北海道での研究会 (だいぶ前のことですが)

公開日
2023/07/31
更新日
2023/07/31

船井幸雄の人間学

☆北海道での研究会
 7月27日から29日まで「北の教育文化フェスティバル」の研究会の講演のために札幌に行ってきた。
 北海道で講演するのは2回目であるが,札幌で講演するのは初めてである。
 このフェスティバルは地元の人達の自主的な集まりである。28日と29日の二日間実施された。二日間で10000円の会費制である。代表の山田洋一先生によれば全くどこにも頼らない会だという。どこで私のことを知ったのかというと,どうも群馬のT氏との縁のようだ。
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 28日のプログラム
講演 北海道大学 傳田健三先生『子どものうつ病−その心に何が起きているのか?』

講演 杏林大学  金田一秀穂先生『日本語面白塾』
 29日のプログラム
講演 愛知教育大学 志水 廣 『算数・数学科の確かな学力の定着を目指して
        〜志水流の授業づくりと「○つけ法」と「意味付け復唱法」のこつ』

講演 都留文科大学 粕谷貴志先生 『Q−Uによる学級経営スーパーバイズ』
 この他,実行委員によるミニ講座も実施されている。
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 実行委員の先生方は北海道各地から集まってきている。しかも地元の札幌はだれもいないという。それでも利便性を考えて会を実行している。ある人は朝3時に出発して札幌に8時半についたという。すごいなあ。その人はオホーツク海に面したところだという。
 今回が第6回にあたるそうだ。研修会には自腹を切ることだと常々言ってきた。他人の懐を当てにする教師の根性が卑しい。授業力をあげるのは人のためではない。自分のためなのだ。この心構えのある会に好感をもった。
 さて今回の参加人数は80名弱であった。みなさん熱心に私の話を聞いてくださった。初めは固い表情であったが途中からニコニコ顔になっていった。ある人は授業のようだったという。ありがたい話である。
 講演会の中休みと終了後に書籍の販売かつサイン会をした。この研究会に間に合わせてできた「算数力がつく教え方ガイドブック」が60冊,あっという間に売れた。
80名の内訳は小学校の教師ばかりではないのだから,この数値にもびっくりした。
山田代表も驚かれていた。山田代表は「ぜひ,先生の本を北海道の人に出会わせてください」とお願いしてきた。この熱意がみなさんに通じたのだと思う。
 私のお世話をしたのが平島大先生である。天塩郡の先生である。地図で天塩郡ってどこか調べてみられるといい。よくお世話していただいた。タクシーの中で講演会の感想を率直に語られていた。ありがとうございました。

 28日には事前の前夜祭があったので懇親を深めてきた。みなさんとても感じがよかった。何の得にもならないんだけど,集まっているのですと言っている。
 愛知にも小牧に教師力アップセミナーがある。やはり,時代は,官制のものから自主的なものへと変化してきているようだ。