(3) キーワード3 :創造の理
- 公開日
- 2023/08/07
- 更新日
- 2023/08/07
船井幸雄の人間学
(3) キーワード3 :創造の理
船井幸雄氏は、人間の特性の一つとして創造性をあげている。つまり、「人聞には創造力」があるという。「思うことは実現するということ。」これを創造の理という。この創造について船井氏は、次のような説明をしている。
「私は、人間も含めて、あるレベルの者が、なにかを創造しようと思い、それができ上がるという確信をもち、そのことをイメージ化したなら、それは実現する。」この創造力があるということは、世のため人のために貢献できるし、逆に世の中や人類を破滅させることもできるということでもある。即ち、「よいことを思えばよいことが実現し、悪いことを思えば悪いことが起こるということです」。この仮説はマーフィを始め、中村天風などいろいろな人が言っている。だから、この仮説は正しいといえそうである。
そこで世の中の原理が登場する。そのために、創造主という存在を仮定している。 ある人は神様といい、また仏様といい、天ともいう。中村天風氏は宇宙霊と言っている。
船井氏は言う。「今創造力のことを言っていますので、創造力の根源ということで創造主ということにします。宇宙の創造主は『世の中は日々、生成発展し、すべてがよくなるようにつくられた』」 という仮説を立てている。
この生成発展説について松下幸之助氏も『人聞を考える』(PHP文庫)という本の中で同じことを主張している。「宇宙に存在するすべてのものは、つねに、生成し、たえず 発展する。万物は日に新たであり、生成発展は自然の理法である。」と。中村天風氏もこの生成発展説に立つ。不思議に一致している。