なぜ、意味付け復唱法が基本なのか?
- 公開日
- 2022/04/01
- 更新日
- 2022/04/01
算数・数学授業:志水メソッド総括 ○付け法、意味付け復唱法、音声計算、適用問題定着法など
志水塾伊豆大会で、なぜ、意味付け復唱法を中心にして講習を行ったのか?
それは、次の福井孝子先生のメールで分かる。どの教師も伝え合うことの大切さを思っているが、現状はなかなかうまくいかない。その理由を実技を交えながら話した。
伝え合うことで基本となるのが、志水式では、意味付け復唱法である。
このことの趣旨をとらまえてほしい。
「志水廣先生
昨日の志水塾伊豆学習会、本当にありがとうございました。今回の学習会も実りの多いものになりました。
過日、伊豆地区の学校の研修主任者会に参加した折、多くの学校で「子ども達の関わり合いや学び合いを大事にした授業を目指している」ことが分かりました。しかし、実際の授業は、先生が子どもの言葉を言い直したり、まとめたりして、説明してしまうことが少なくありません。
子供の言葉をつなげて授業をつくるために意味づけ復唱法があることを今回の志水先生の講話の中で再度実感することができました。
「子どもの発言には全て意味がある。」
「子ども達の発言はまず教師を通してつながる。」
「子どもの発言をみんなで考えるためにまるごと復唱をしよう。先生が言い換えてしまったりまとめて説明すると先生の発言の結果だけを記憶して友達の発言の意味を考えなくなってしまう。」
「教師は子どもの発言の舞台設定係り」
等々のお言葉は胸にずどんと響いています。
参加された先生方からは「私は今まで復唱法の意味を取り違えていました。」
「関わり合いといいつつ、自分一人で喋って終わってしまったり、つないでと言って子供にまかせてしまったりと教師の役割、具体的方策が分かっていなくてこんな授業でした。先生を介してつなぐを心掛けたいと思います。」「全ての発言に対して受け止めるという教師の姿勢の大切さを再認識できた。」などの感想が寄せられました。子どもの思いを大事にして、子どもの心に寄り添った授業をしていくことが、意欲を引き出し、学びの楽
しさを実感できる子どもを育てるのだなと感じました。明日から、気持ち新たに子どもの言葉に耳を傾けていきたいと思います。先生が、「今年はこれからどんどん創作するよ」とおっしゃっていましたが、新しい本ができるのかな?新しい映像が見られるのかな?と、とても楽しみにしています。
先生はきっとこの夏もお忙しい日々をお過ごしになられると思いますが、どうぞ、ご自愛ください。この度は、本当にありがとうございました。
伊豆市立修善寺南小学校 福井孝子」
[志水廣の公式ホームページ]