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白河市の教育講演会報告3 ドラマの発端

公開日
2012/08/22
更新日
2012/08/22

志水廣関係の講演・学校訪問の報告

福島県白河市の教育講演会は、以下の荒川先生の依頼文から始まった。今年の2月のことであった。


「福島県白河市では、雪をまとった那須連山がくっきりと遠望でき、まだまだ厳しい冬の季節が続いております。志水廣先生には、ご健勝のことと拝察いたします。この度、教職員を対象とした平成24年度白河市教育講演会の講師依頼をいたしたく、このような手紙を送らせていただきました。
我々教育関係者は、教師の資質向上を図り、授業をさらに魅力あるものとし、未来を担う子どもたちの健やかな育成を目指して日々研修に取り組んでいるところです。その一環として、白河市教育委員会主催で、毎年夏休みに教職員の資質向上のために、各方面から著名な講師の先生をお招きし、教職員対象の「教育講演会」を開催しております。
 次年度は、「児童生徒が学び合う場と確実に習得させる場のバランスよい設定」という点から実践を充実させる必要が生じて参りました。志水先生は、問題解決学習の中に基礎・基本の習得のための指導の位置づけについて、「○つけ法」「意味づけ復唱法」「適用問題定着法」などを提唱しておられ、私どもも参考にさせていただいておりました。つきましては、本市の教職員に確実に習得するための指導法についてご教授いただきたいと考え、今回、連絡を取らせていただいた次第です。」

この依頼文を読み、よく勉強されていることを感じ引き受けることにした。
特に、問題解決学習の中に基礎・基本が位置付いているという指摘は的確であった。
私の方からは、参加者のために事前の予習をお願いした。少なくともホームページは見てほしいと伝えた。
事前に志水の考えを知っていて話を聞くのか、初めて聞くのかでは、話に深まりが違うからである。
当日の講演会は、少し硬い
雰囲気から始まったが、20分後から柔らかくなり、演習とともに会場に笑い声があふれた。

終わってからの反響について根本先生からの報告。
<「ここ何年間かの本市の講演会を知っている方がこのような話をしていらっしゃいました。
「講演中、志水先生の話を身を乗り出して聞き、にこにこし、うんうんとうなずいていた先生がいた。」
「講演会終了時、笑顔があふれていた。」
「『続きが聞きたいですね。』という話が聞かれた。」
とにかく「愛ある実践あり」の志水先生のお話だったので、行き詰まったり苦労したりしている先生方が、ひらめいたり、共感したり、勇気づけられたりしたのだなと思いました。本当にありがとうございました。>

音声計算をはじめに話した。なぜかというと、習得という観点では、これが一番早く効果がでるからである。
この効果を実感していただき、○付け法へと歩まれるとよいと思ったからである。

講演については、志水としては反省点はあるのだが、みなさんが元気で帰路についたということにほっとしている。ありがとうございました。
これでドラマは始まったばかりである。お話したことを実践されて、各教室で子ども達が変わっていくのである。よろしくお願いします。
[学力アップを支援する志水廣の公式ホームページ]