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ミニ指導案を書くと教材研究が面白くなる

公開日
2013/06/08
更新日
2013/06/08

今日のひとこと

6/8 今日のひとこと
ミニ指導案を書くと教材研究が面白くなる。
昨日のことである。
昨日、教職大学院の「授業づくりの内容と方法1」の補講をした。応用領域の現職教員3名と基礎領域の直進学生10名に対して少人数指導をした。

4年の大きな数のところを実際にきめ細かく分析していった。
ミニ指導案とは、まず、教科書を少し縮小コピーして、ノートにはる。次に、教科書の一言一句にこだわって分析していくのである。
「大きな数のしくみ」と小単元名にある。では、大きな数とはどの程度の翁数なのか。ここでは、億と兆である。「しくみ」とあるが一体何を指すのか。13けたの数をつくりとあるが、なぜ、13けたを問題としてだしているのか。□□□・・・と□でしめているが、この意味は何か。
数と数字を使い分けている、これはどういうことか。などなど、分析していった。
すると、おもわず、現職の教員が「面白い」とつぶやいた。教科書から見えないものが見えてきたのである。だから、「面白い」といったのである。教材研究とは、教材から来る情報を読みとることであり、新しい気付きがあることである。
情報抽出力といってもよい。今はやりの言葉で言えば、PISA型学力の読解力である。

そこで、感想交流となった。国語が専門の教員は、先日「先生から、分析読みを教わって、国語の教科書でもやってみました。すると、すっきり授業ができました。国語の教科書の教材は数ページにわたります。それらのミニ指導案をつなげてみました。すると、全体から文章の筋が見えてきました。」という。
英語の教員は、「英語の場合は、算数と同じです。教材は1ページです。それを細かく分析します。先日も細かく文先生はしていたら、five fishing という言葉がでてきました。この言葉にひっかかりました。複数形ではない、なぜ、ingがついているのか、これは生徒にはとって初めてだと気づきました。指導書にも書かれていませんでした。ミニ指導案を書くことはいいですね」と。
体育の教員に問いかけてみた。「体育の場合は無理かな」と。「いいえ、保健体育の教科書があります。これも分析読みができます。ミニ指導案がかけます。」と。確かにそうである。

ミニ指導案の良さは、普通の指導案と違って、教材を見ながら分析と展開を同時に見える化することができることである。
お試しあれ。

PS ミニ指導案については、配布文書にあります。探してください。
次に、書き方については、「算数力がつく教え方ガイドブック」にあります。
明治図書 
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-540018-7