UD14 レディネスを「そろえる」
- 公開日
- 2014/06/09
- 更新日
- 2014/06/22
授業のユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザイン14
本日、院生(藤田正和先生)の授業を参観した。
第5学年の三角形の内角の和の問題であった。
ユニバーサルデザインにもとづく授業のキーワードは、「そろえる」である。
授業者は授業の導入でミニテストをした。
このテストのつくりはとてもうまい。
どこがうまいか、わかるだろうか。
1番では、三角定規の角について復習している。
これは、角の測定のためである。
また、授業の最後に、三角定規でも三つの角の和は180°になっているかどうかを、この三角定規においても調べさせるためでもある。
2番では、角度のたし算の復習である。内角の和の場合は、三つの角をたす必要がある。
そのための問題である。
3番では、角の測定をさせている。とくに頂角の測定である。この三角形の形は、本時で取り扱う形と合同なものである。だから、ここで、頂角の測定の困難さの軽減をはかっている。
つまり、授業のユニバーサルデザインのためには、本時で必要な知識、技能、考え方などについては、導入でそろえる必要があるのである。
単なるテストではないことに注目したい。