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計算問題のなかみの違い

公開日
2015/09/23
更新日
2015/09/23

どの子も「できる」10分間プリント

上の写真は、「どの子もできる10分間プリント」グレード2(第2学年相当)にある計算問題です。

これまでの練習プリントとは違うことが分かりますか。
上の問題は、それぞれの番号の問題の計算手順が異なるのです。

普通は、2けた+1けたならば、そのタイプの問題ばかりやります。これで、このタイプの問題の習熟を図ります。これはこれで大切な計算練習です。

さて、ここからが大事な点です。
実際の問題では、いつもいつも同じタイプの計算問題とは限りません。違うタイプの問題にも遭遇します。ところが、これまでの計算問題では、違うタイプの問題練習はなかったのです。
したがって、子どもは、いろいろな計算問題が登場してくると、計算手順を混同してしまうことがあるのです。そのため、違うタイプの問題でもできるように、慣れることが必要です。
「どの子もできる10分間プリント」の上の問題では、
1番は、6+6で計算手順は「6に4をたして10,10と2で12」となり、加数分解の方法です。
2番の64+3は、「60に4+3をたして、67」となります。数構成のたし算です。
3番の30+20は、「10のたばで、3+2だから50となります。」
4番の34+7は、「34に6をたして40,40と1で41となります。
このように、計算問題の数値によって計算の手順は異なるのです。

したがって、子どもにとっては、計算手順がいろいろある中で、最適な計算手順を選択判断することが求められます。
よって、上のようないろいろな計算が混じった問題をするのが望ましいのです。
しかも、1番から10番までの問題は、第1学年から第2学年までの内容も入れてあります。例えば、グレード5では、第1学年から第5学年までの内容を入れてあります。全般的な復習を可能にしています。

話をもとに戻して、上の問題は、計算練習の活用とでも言えるでしょう。
さらに、これらの選択判断をすらすらとできるようにしたいものです。

どの子もできる10分間プリントでは、1番から10番までの問題のタイプを週に3日間繰り返します。この繰り返しによって、すらすらとできることを目指しています。

「どの子もできる10分間プリント」のご案内
児童用
http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003/doc/53782/1333180.pdf
教師用
http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003/doc/53781/1333191.pdf
見本ワークシート
http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/files/2370003/doc/54890/1323948.pdf