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丸投げ自力解決は危ない

公開日
2008/09/12
更新日
2008/09/12

今日のひとこと

9/12 今日のひとこと
算数数学の授業で、自力解決に対する誤解がある。
それは、教師は問題を提示したら、あとは、ひたすら子どもたちに丸投げすることと思っているのである。

実際に丸投げすると、次の困難点が生じる。
① うまく行く場合もあるし、全く歯が立たない場合もある。
② 正しい見通しを持たないで、問題解決することは無謀である。
③ うまくいかない場合、個人差が開いてしまう。
④ 丸投げというのは、教師がかかわらないことが多いので、机間指導していないことが多い。

問題を提示したら、子どもが「自力解決」できると思っているのが間違いである。
進んだ子どもはできるが、それ以外の子どもは何らかの見通しをもたない限り無理である。
よって、正しい見通しを持たせるための工夫がいる。

例えば、志水メソッドでは、ヒント包含導入法がある。問題提示のときに、ヒントを含んだ提示をして、見通しを自分の力で気付くような場を設定するのことである。

[志水廣の公式ホームページ]
ヒント包含法については、拙著「分かる・できる算数授業づくりのこつ」(明治図書)をごらんください。
http://www.meijitosho.co.jp/shoseki/shosai.html?bango=4%2D18%2D558603%2D5