第8回セミナー「低学年の算数の指導は、なぜ難しいのか」のご案内
- 公開日
- 2021/10/26
- 更新日
- 2021/10/26
社会連携
11月13日(土)は、愛知文教大学の中島淑子先生による、
第8回セミナー「低学年の算数の指導は、なぜ難しいのか」を開催します。
<セミナー内容>
私が小学校教師だった20年前、2年生の算数のものさしの学習で、0の目盛りを1とする誤答が多くありました。その後も、2年生を2回指導して、同様の誤答に出会いました。何枚ものプリント指導、個別指導を繰り返しても、しばらくすると1cm長い測定値になり、指導に限界を感じていました。
大学院に入り、ものさしの学習を研究テーマに選びました。ものさしの誤答の原因が、時計や分度器の読み取りの誤答にもつながることが明らかとなりました。
ものさしの始点は0であること、8+1=9であること、成人が当たり前に考えていることは、子どもたちにとっては、難しい内容です。それは、言葉を通して伝えるだけではなく、様々な操作活動を通して、概念的に理解させる学習だからです。
操作活動を通して、子どもたちは、教具を動かし、教具との対話を通して、概念を形成していきます。教具との対話の内容について、学んでいきたいと思います。
<中島先生のプロフィール>
28年にわたり小学校教諭を務め、東海市立富木島小学校で授業分析に出会う。2006年に退職後、名古屋大学大学院に学び、的場先生、柴田先生のもとで15年間にわたる研究成果をまとめ、教育博士を取得する。
2016年より愛知文教大学の教職課程研究センター長として、教職をめざす学生の指導に当たる。2020年に「学び合う学び研究所」を設立した。研究所では、教員の学びの場の提供、教員経験者との連携による教職学生の育成、「学び合う学び」を支える学術的な理論構築を目指している。