2022年2月19日(土)第11回セミナーを開催しました。
- 公開日
- 2022/02/25
- 更新日
- 2022/02/25
社会連携
2022年2月19日(土)13:30より
学び合う学び研究所フェローの栗木 智美先生による、
第11回セミナー「子どもの事実から学ぶ国語の授業を一緒に考えませんか?」を開催しました。
コメンテーターとして、学び合う学び研究所シニアフェロー 副島 孝先生にお願いしました。
今回のセミナーでは、授業づくり研究会や出版物に、授業実践者として数多く取り上げられている栗木智美先生が、普段の授業の中でいかにして「深い学びを目指し、協同により探究的する生徒」を育てているのかを学び合ったものです。
セミナーは以下のように進んでいきました。
<自己紹介> 参加者が各グループで自己紹介をし、アイスブレークを行いました。
<目指す生徒像> 栗木先生が、年間を通して育てたい生徒像・授業観について、描いておられるビジョンを語っていただきました。
<授業開き>には、いったいどんな指導が行われているのか?参加者の一番知りたいことです。教室に作り出されている「学びの作法」を今回、熱く語ってもらいました。
授業開きを丁寧に行ったことにより、生徒はどのように変容していくのか。実際の姿を以下の順に視聴することができました。
<1学期の実践>(三好達治の詩「祖母」を読む)における、子どもたちの姿
<2学期の実践>(万葉集の歌を味わう)における、子どもたちの姿
<3学期の実践>(鷲田清一の論説文を読む)における、子どもたち姿
それぞれの動画を視聴し、各グループによるリフレクションを行い、全体共有をしました。あっという間の前半が終わり、休憩に入りました。ここでは後半のワークショップで、栗木先生と学び合いたいテーマをネットワークアンケートにより集計を行いました。
結果、様々な質問やテーマが示されましたが、以下の2点、「グループ活動中に孤立している子どもへの声掛け」と「音読と朗読の違い」をテーマにワークショップを行いました。
今回の研修に向けて、大変多くの資料をご準備いただきました。2時間の研修時間に収まりきらない内容の充実度でした。参加者は、持ち帰り学びなおしをしていただくことになりました。
アンケートに寄せられた質問について、栗木先生からは、丁寧なリフレクションしていただき、参加された皆さんには、フィードバックされています。
<副島 孝先生よりコメント>
最初に、栗木先生と「学び合う学び」の関係を、複数の実践研究者からひも解いていただきました。さらに、講演のキーワードとして「学究開きに3時間」「SOSを出せる教室の雰囲気づくり」「音読」「深める学び」をあげ、理論的な背景を語っていただきました。
参加された方のリフレクションを紹介します。
●栗木先生の日頃の指導の様子がよく分かり、とても学ぶことが多かったです。特に1年間の見通しを立て、計画的戦略的に授業に臨まれていることは、本当に素晴らしいことで学ぶべきことと強く思いました。また、グループでの関わり方をワークショップで学んだことは画期的でした。若い先生はもちろんのこと多くの先生方にも体験してほしいです。ありがとうございました。
●今日は、ありがとうございました。1年間の教科指導の大切さを再発見できました。また生徒の変化が先生の意図した目標にむけて成長していく姿に感動しました。学び合いの忘れてはならないポイントも学ぶことができました。副島先生による、栗木先生の実践の価値づけによって、頭の整理をする事ができたように思います。さらに石井英貴先生の文献から、新しい気づきを得る事もできました。充実した時間となり感謝しています。