学校日記

10月19日(土)13:30より第5回月例授業研究セミナーを実施しました。

公開日
2024/10/30
更新日
2024/10/30

社会連携

 10月19日(土) 13:30〜15:30に、201教室において実施しました。
 授業者に小牧市立桃ケ丘小学校の河合大地先生、コメンテーターとして学び合う学び研究所フェローの木村芳博先生をお迎えして「学び合う体育科の学び」をテーマに行いました。

 今回は、対面で9名、Zoom参加1名の申し込みをいただき、授業者も含め12名の方により、授業づくりの工夫について学び合いを深めることができました。スケジュールは以下の通りです。

第1部 授業実践から学ぶ
 〇 授業者より
 〇 講師より
 〇 ビデオ視聴
− 休 憩 − 
第2部 リフレクション
 〇 グループでリフレクション
 〇 全体で学びを共有する
 〇 講師からのリフレクション
 〇 授業者からのリフレクション

第1部 授業実践から学ぶ
〇 河合先生から、今日の授業について
 本日の課題「プレルボール」はネット型のゲームの一つで、子どもたちの実態に合わせ、本来のルールである、ボールを「打ち付ける・叩きつける」ということでバレーボールより取り組みやすいゲームである。そこで、本時では、バレーボールに近づけたルールに変更して実践した。コロナ感染のため欠席が多くあり本来のグループと異なる3人で進めていきました。

〇 木村先生から、今日の授業について
 河合先生は、新任を小牧市内の中学校の体育教師としてスタートされ、桃ケ丘小へ転任されて、現在4年目です。
河合先生が今までに実践されたマット運動や跳び箱、タグラグビーの授業風景をとおして「すべての子どもが目標を達成できる」を追求する授業に挑戦されていることが紹介されました。
 本日の実践では「相手が取りにくいボールを返そう」をねらいとして実践されました。

〇 ビデオ視聴(45分)

− 休 憩 − 

第2部 リフレクション
〇 テーブルでの共有を全体で共有しよう(10分)

〇 全体で学びを共有する
< ◎ファシリテーター木村先生  ●河合先生  □参加者 >
◎ それでは、グループでの聴き合いを全体に広げたいと思います。どうでしょうか。
□ 質問いいですか。今回の実践では、「攻める」ことに中心をおいた授業でした。次の授業では「守る」ことについて実践されたのでしょうか。
◎ 河合先生どうですか。
● やりませんでした。結局、どんどんゲームを進めていきました。
□ ネット型のゲームでは、ボールを落とす、落とさせないという攻防のおもしろさが学びの中心になると思いますが、今回は攻守の両面にわたって考えていくということは出ていなかったのかと感じました。
□ 12番の教師の発言で、「相手が取りにくいということは、逆に言うと、自分たちも取りにくいボールということだよね」という言葉が気になっていました。やはり、先生ご自身が攻防を意識させたいのかなと思いました。それが、子どもの学びに現れていたのが、27の児童の発言で、「斜めにやるとちょっと点を取りやすい」がでて、その後のゲームで、斜めに打って点が取れた。相手からも同じ攻撃を受けたが、そのチームは落下地点まで走り込みレシーブできた。こうした場面を、どうして取れたのかを全体で取り上げてやるとおもしろい学びになったように感じます。
□ ソフトバレーボールでも子どもにとって技術的に難しいところがある。しかし、今回は子どもたち全員がボールに触っている授業であった。さらに、全員がボールに触れやすくするために、ポジションを変化させるようなルールを工夫することでより、ネット型の学びとして、得意不得意がでやすいので、全員が学ぶことができる工夫が必要であった。
□ ホワイトボードや磁石を準備して、運動を言語化できる手立てがあり、支援があった。
● バウンドの回数を中心とした運動の学びにするために、ネットを低くしました。それが、逆にブロックができない問題を生みました。ブロックは攻撃的な守備ですが、それができない。プレーはしやすいが、ブロックからの攻撃ができないのが課題ですね。
□ ゲームそのものが楽しいのでよかった。作戦会議が3回あった。アタックだけでなく守備があるとよかった。30番で確認したことを、あえて隣どうして確認する時間を保障する。同じように、フェイントを36番で確認したが、「他に工夫したことはないかな」と子どもたちに尋ねると、新たな学びが生まれたように感じました。
● 36番の子どもは、テニスでやっているようなことを、後々一人時間差のようなフェイントができるようになるといいなと見ていました。
◎ 今のところにかかわって他にどうですか。
□ 子どもたちは、攻めることが楽しいのですが、ネットの高さがないと守りはなかなか難しいなと感じました。たまたまやったらうまくいったというのではなく、教師の注目のさせ方で変わってくるように感じました。
● バトミントンネット120cmのネットでやっていたのですが、思ったところへ返球できないという問題があるので、今回は、ネットを下げてこうした授業になりました。
◎ 他にどうですか。
□ この競技は練習しなくてもできる。低学年でボールを投げる力をつけたいと思った。高学年でこうした学びの姿になるという目標になると感じました。
□ 3人のチームでするゲームだから、かかわっていく必要があるのでよかった。
□ 技術の向上で、審判をやっているグループがあると、他のチームの動きをじっくりと観察でき学ぶことができる。

〇 木村先生のリフレクション
 体育の学びを高める3つの条件
 1 運動量  準備運動、種目の活動、整理運動の活動量
 2 運動知  他者の観察や意見の交流、共有で得られる知識
 3 運動能  小集団や実践ゲームで身につける技能
 1から2で学び合いが生まれ、3で技能を習得するという授業構造がありました。
 本日の授業では、作戦タイムで、運動知を共有し学び合うことができており、一人ひとりが技能を身につけてきた。こうした活動をとして、上の授業構造を実践していたといえると思いました。最後の振り返りでも、いい言葉に出会っていました。
 本時では、以下の3つ学びが成立していたと考えています。
 1 保障 すべての子どもがボールに触れる学び
 2 共有 仲間と対話し、協力して活動する学び
 3 探究 課題を設定し、実践して追究する学び
 
〇 河合先生のリフレクション
 いつも、授業研究でお世話になっている先生方に、私一人の授業を検討していただき幸せに思っています。ネット型の授業で大切にしなければいけないことを学 ぶことができました。例えば「あの子どもはなぜボールを取ることができたのか」を立ち止まる。そして、他の子どもへつなげることの大切さを確認できました。体育の授業で、今抱えている課題について考え、次の授業で実践してみたいことが見つかりました。ありがとうございました。

参加された方からの振り返りを紹介します。
◆本日のセミナーで学んだ中で重要だと思ったことは、体育に対し、得意だと思っている児童・苦手だと思っている児童、それぞれいるが、どの子も運動をしたいと思えるようにして、運動量を確保できる授業を行うことです。
私自身、今回の授業を近くで参観をし、勉強させていただきましたが、今回の授業を見てほかの方々がどのように思われるのかを知りたくてセミナーに参観しました。自分では気づかなかった視点からの考えを聴くことで、授業への見方を深めることができました。

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