子どもは正直
- 公開日
- 2010/05/12
- 更新日
- 2010/05/12
仕事
昨日訪問した学校で、若手を中心に授業を見せていただきました。
初めて訪問してからもう一年ほどになりますが、子どもたちの表情が随分変わってきました。初めて訪問したころに見た子どもたちは、黙って教師の方を向いて静かに授業を受けているのですが、表情がとても硬かったのが印象に残っています。「形を整えればいいんでしょう」と子どもが硬い表情をすることで主張しているようでした。
昨日は、教師や友だちの発言に笑顔でうなずいたり、問題を解くのに周りの子と相談したりする姿がたくさん見られ、柔らかな雰囲気に包まれた授業を増えてきていることを感じました。教師が子どもの言葉を受容して、子どもの言葉が止まった時でも待てるようになってきたことが、ゆったりとした気持ちで授業を受けるようになった理由の一つでしょう。また、子ども同士の関係がよくなってきているのは、教師が普段から友だちと相談する場面を意図的に作っていることの表れだと思います。
その反面、同じ学級でも教師の一方的な説明が続くと、昨年見た姿に戻ってしまいます。子どもは授業に対して実に正直に反応するということを改めて実感しました。
今年は年間15回ほど訪問させていただく予定ですが、先生方の変化とそれに伴い子どもたちがどのような姿を見せてくれるのかとても楽しみです。