日記

子どもたちと向き合うことで課題は見つかる

公開日
2010/10/15
更新日
2010/10/15

仕事

昨日は終日、中学校で若手の授業参観とアドバイスを行ってきました。
2年目の英語の教員は、去年と比べると子どもたちときちんと向き合えるようになっていました。

フラッシュカードを利用した単語の発音練習の場面です。先生の発音に続いて全員で発音することを繰り返し練習した後、個別に指名して確認をしました。先生が黙ってフラッシュカードを見せて発音させたところ、きちんと発音できません。2人目がダメだった後、すぐに全体での練習をやりなおしました。よい判断です。
授業後、全体ではあれだけ大きな声で発音できていたのに、なぜ個別には発音できなかったのかを話し合いました。子どもが彼の授業の課題を教えてくれたのです。耳で聞いて発音する、目で見て発音することとの違い。それを同時にすることの難しさを彼は気づいてくれたようです。これからはこのことを意識して授業を工夫してくれると思います。
その後、授業で困っていることを聞いたところ、指名の仕方、板書の使い方など具体的な質問がたくさん出てきました。これは大変な進歩です。漫然と授業をしている先生からはほとんど質問は出てきません。毎日の授業で子どもたちが見せる姿から、自分の課題を見つけているのです。子どもたちと真剣に向き合っている証拠です。

子どもたちを見る力がつけばつくほど、課題もたくさん見つかります。その課題を解決するためにいろいろと工夫をすることで力がつきます。子どもたちの事実から目をそむけず、しっかりと向き合うことが授業力向上には欠かせないのです。