日記

パネルディスカッションでコーディネータ

公開日
2011/11/10
更新日
2011/11/10

仕事

昨日は中学校の研究発表会で、パネルディスカッションのコーディネータを務めさせていただきました。町内に2校あった中学校を統合して4年目、研究指定を受けて2年目です。統合にあたっては教科センター方式や縦割りによるブロック活動など新しい試みをたくさんしています。また、それ故に試行錯誤で苦労している面もたくさんありました。私がかかわるようになって2年目ですが、よい方向への変化が点として表れてきたと感じています。

パネラーは、管理職ではなく研究主任と研究にかかわる3つの部会の部長、今年度から研究のお手伝いをいただいている大学客員教授のS先生の5名にお願いしました。簡単な流れだけを決めて、話の内容についてはぶっつけ本番です。予定調和の全くない中で、どこに着地するかは私の責任です。講演するときよりもかえって観客の反応が気になります。
校内の先生方には、まず、今までの取り組みについて簡単に説明をしていただきました。形式的なものでなく、うまくいかないことや疑問に感じたことなどなんでも本音で話すようにお願いしました。新しい学校であるが故の苦労と思いが多く語られたので、それだけでなく、私の目に見えてきた成果について、観客席にいる先生からコメントをいただきました。その上で多くの学校を変えてこられたS先生に、この学校の現在の状態の評価と何が学校をよくしていくポイントなのかをお話しいただきました。
そこで語られた、「この学校は、目指す方向、目指す子どもの姿がいま共有できたところだ」ということについて、研究主任のコメントをもらい、校内のパネラー全員に明日からどうしていきたいか話していただきました。皆さんの強い思いを校内の先生も外部の方もしっかりと受け止めていることが壇上から見てとれました。
最後に、S先生にこの先学校がよくなっていくためのアドバイスをいただきました。「一つひとつの授業研究を単発のものにするのではなく、そこで出てきた課題を次の授業者が引き継いでいく、つながるものにしていくことが大切である」というお話は、この学校だけでなく、参加された学校関係者の方にとっても心したいことでした。

学校がよくなっていく過程はそれぞれで異なります。すぐに目に見えるようになる部分もあれば、なかなか見え難い部分もあります。研究の報告書や紀要、1時間の授業を見ただけでは見えないこの学校の事実をできるだけ明らかにして、校内、校外、学校関係者、一般、参加されたすべての方にとって得るものがあることを目指しましたが、どうだったでしょうか。
この学校の先生方の思いとS先生の的を射た発言のおかげでなんとか役目を果たせたのではないかと思っています。私自身、このパネルディスカッションから多くの収穫を得ることができました。このような機会を得たことに感謝いたします。