日記

学級経営の進捗を意識する

公開日
2012/09/14
更新日
2012/09/14

学級経営あれこれ

授業の進度は意識することはあっても、学級経営の進捗を意識されている方は意外と少ないように思います。4月5月は学級づくりを意識するときですが、ここで成功すると、何か問題が起こったときや、あとは行事等で学級をうまく動かすといった特別なとき以外は、意識されなくなっていくのではないでしょうか。そうではなく、常にゴール(具体的には学年末)を思いえがき、今の学級の状況はどうであるかをチェックし、見通しを持って学級経営に取り組むことが大切です。

4月5月で教師と子ども、子ども同士の基本的な関係ができた段階で、子どもたちの状況を踏まえて学級の目指すところを再度明確にする必要があります。子どもの発達段階にもよりますが、教師の指示がなくても動ける学級、リーダーが引っ張る学級、子ども同士が支え合う学級、できるだけ具体的な学級の姿をイメージします(目指す学級の姿を具体的にする参照)。

その上で、大体でいいので、いつごろにどうなってほしいかという、学級づくりの行程をつくります。それをもとに、今月、今週は具体的に何を目標とするか、そのためにどのような働きかけをするのかを考えるのです。
今週の目標といった形で子どもと共有して進めていくやり方もあります。朝や帰りの時間に教師が話をすることもあります。ホームルームの時間や学級会などで議題にしたり、ワークショップに取り組んだりするのもいいでしょう。1年間を通じた学級の成長を意識して取り組んでほしいのです。

予定通りに行くとは限りません。進捗を意識するということは、うまくいってなければどう修正をするか、うまくいっていれば前倒しをする、さらなる高い目標に挑戦するといったことを考えることです。長期的な視点を持たないと、こういうチェックは働かないのです。

今は行事の時期です。行事が終わった時点で学級の状況をチェックしてみましょう。その上で、再度目指すゴールの姿を明確にして現状とのずれをどう修正していくかを考えてください。
いよいよ年度の後半にさしかかります。気をつけないと教師も子どもも惰性で進んで行くことになります。残り半年の学級経営を、見通しを持って進めてほしいと思います。