日記

学校評議員会で、地域から信頼される学校について考える

公開日
2014/10/30
更新日
2014/10/30

仕事

中学校の学校評議委員会に参加しました。今回の話題は創立25周年を迎えてのお話しと、第1回の学校評価アンケートと全国学力学習状況調査の結果報告でした。

この学校とかかわらせていただいて10年以上になります。生徒数の減少や子どもたちの気質の変化に時代の変化が感じられます。一方、地域の方との連携は、ますます強固なものになっているように思います。学校側の努力もさることながら、地域の方の自分たちの手で子どもを育てるという意識の高さの表れだと思います。

先日の体育大会では成長を見せてくれた1年生ですが、学校評価のアンケートの結果は今一つ芳しくありません。学校側の説明では、指導すればいろいろな場面できちんとできるようになったが、まだまだ成長の途中だということでした。学校長を始め、学年主任、先生方が子どもたちの課題をよく把握しているので、次回のアンケートでは成長の跡が見られることと期待しています。

全国学力学習状況調査については、市全体とこの学校の概況と対策が報告されました。子どもたちはとても落ち着いて授業に参加しているように見えるのですが、その姿と結果に少しギャップを感じます。子どもたちは、授業を楽しく受け、その内容もよくわかっているようなのですが、もっと学びたいという学習意欲がわかないようです。具体的には家庭学習の時間が少ないということです。宿題もなかなかやれない子どもも目立つそうです。授業で学習が完結するのではなく、そこを起点に学ぶ意欲を持たせることが求められます。口で言うのは簡単ですが、それ程たやすいことではありません。しかし、先生方が、何が課題かを明確に意識しているので、きっとよい方向に変わっていくと思います。

ちょっと気になった変化が報告されました。塾に行っていない子どもがかなり増えてきているのです。塾に行くことがいいか悪いかは別にして、この変化には注意する必要がありそうです。教育にお金を使わない(使えない)家庭が増えているのか、それともたまたまなのか。今後この傾向が続くのかどうか、見守る必要があるように思います。

いつものことですが、学校ができるだけ情報を提供し、子どもたちの状況をきちんと伝えようとしていることがよくわかります。子どもたちの状況を包み隠さず伝えていただけるから、信頼して子どもたちを任せることができます。学校が抱えている課題に地域や外部が直接助けられることは少ないかもしれませんが、学校の状況を理解することで、何らかの支援をすることはできます。こういったことが、地域との協力関係をつくる第一歩です。この学校と地域の関係のよさはここを基盤にしているのだと思います。