概要(表現運動系)


 

 表現運動系は,自己の心身を解き放して,イメージやリズムの世界に没入してなりきって踊ったり,互いのよさを生かし合って仲間と交流して踊ったりする楽しさや喜びを味わうことのできる運動である。表現運動系の領域として,低学年を「表現リズム遊び」,中・高学年を「表現運動」で構成している。



低学年の表現リズム遊び 

 「表現遊び」及び「リズム遊び」で内容を構成している。これらの運動遊びは,身近な動物や乗り物などの題材の特徴を捉え,そのものになりきって全身の動きで表現したり,軽快なリズムの音楽に乗って踊ったりする楽しさに触れることのできる運動遊びである。また,友達と様々な動きを見付けて踊ったり,みんなで調子を合わせて踊ったりする楽しさに触れることのできる運動遊びである。

  

中学年の表現運動
 「表現」及び「リズムダンス」で内容が構成され,これ らの運動は,自己の心身を解き放して,イメージやリズムの世界に没入してなり きって踊ることが楽しい運動であり,互いのよさを生かし合って友達と交流して 踊る楽しさや喜びに触れることのできる運動である。「表現」では,児童の関心や能力にふさわしい題材を取り上げ,その主な特徴や感じを捉えて,表したい感じを中心に動きを誇張したり変化を付けたりしてメリハリ(緩急・強弱)のあるひと流れの動きにして即興的に表現すること。
      
高学年の表現運動
 
 「表現」及び「フォークダンス」で内容が構成され,これらの運動は,自己の心身を解き放して,イメージやリズムの世界に没入してなりきって踊ることが楽しい運動であり,互いのよさを生かし合って仲間と交流して踊る楽しさや喜びを味わうことのできる運動である。 低学年の「表現リズム遊び」と中学年の「表現運動」の学習で身に付けてきた 即興的に表現する能力やリズムに乗って踊る能力,コミュニケーション能力などを土台として,「表現」では,更に個人やグループの持ち味を生かした簡単なひとまとまりの動きにして,仲間と表したい感じを込めて通して踊る力を培うとと もに,「フォークダンス」では,日本の地域や世界の国々で親しまれてきた日本 の民踊ようや外国の踊りを身に付けて,日本の地域や世界の文化に触れながら踊りで 交流する力を培い,中学校のダンスの学習につなげていくことが求められる。
  

※学習指導要領解説より抜粋