研究室日記

教員採用試験を終えて(小林美稀)

公開日
2024/09/07
更新日
2024/09/07

四方山話

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 教員採用試験が終わり、無事合格通知をいただくことができました。携帯で自分の受験番号を見つけたとき、久しぶりに自分のことで涙が出ました。


 教員になると決めた高校3年生から今まで、たくさんの出来事がありました。自分の話になりますが、忘れないためにも書き残しておこうと思います。


 まず、教育学部に進学すると決めた高校3年生のとき、担任の先生、そして両親からその進路を反対されました。高校生のときの私は、授業で指名されたプレッシャーによって授業中に泣いてしまうくらい心が弱かったので、反対されて当然だったと思います。両親からは、姉と同じ看護師になってほしいという意見から反対されていました。しかし、卒業式のとき担任の先生は「最初は教師に向いてないと思ったけれど、あなたは本当は根性があるから良い先生になれる」と送り出してくれました。両親も、私の意思を尊重してくれました。


 大学1年生の夏に出会った、留学カウンセラーの方との出会いによって留学が決まり、大学2年が終わると同時にカナダでの生活が始まりました。カナダで出会った人々からも「教師目指してるの意外だね」「幼稚園の先生の方が向いてそう」「今なら他の選択肢もあるよ」などと、悪気のない否定的な意見をもらうことが多く、そのたびに一人で傷ついてこっそり泣いていました。(笑)


 教職支援課の先生からも、中学校教諭を目指していることを話したところ「低年齢の子どもの先生の方が合ってそう」と言われてしまったので、私には「先生らしさ」特に、中学校の先生らしさが足りていないのかもしれません。


 しかし、私の夢をいつでも肯定してくれる人もいました。「みきは先生になるのがいいと思う」「自分のしたいことをすればいい」たくさんのポジティブな言葉をくれました。その人は、私のことを深く知っている人だからこそ、素直に言葉を受け取ることができました。


 私はきっと、多くの人が想像する「中学校教諭」のイメージからは外れているのかもしれません。それをずっとコンプレックスに感じていましたが、イメージは変えようとして変わるものではないと思います。今でも少しのことで落ち込んだり、塞ぎ込んだりしてしまいますが、そんな私だからこそ理解することができる生徒がいると信じています。私らしさを大切にして、私だからこそ分かること、出来ることを一つひとつ見つけていき、小学生の頃からの夢だった「あたたかい先生」になりたいです。(小林)