研究室日記

海部地区教職員講演会での学び(齋木)

公開日
2025/12/08
更新日
2025/12/08

学生の学び

こんにちは!10期生の齋木です。先日、海部地区教職員講演会にて玉置先生による次期学習指導要領を視野に入れた授業づくりの在り方についての講演会に参加させて頂きました。

今回は、その学びを記事にさせていただきます。大きく分け、3点あります。


1点目は、次期学習指導要領についてです。

私は、次期学習指導要領については「3年後変わる」ということしか知らず内容は全く把握していませんでした。ですが今回、先生のご講演を聞き、具体的なイメージを持つことができました。その変わる内容としては、今の学習指導要領では、主体的に取り組む態度も評価されるが、新たな学習指導要領では個人内評価として評定に含まれないこと。また、各科目の授業時間数の中で、他の教科に費やしたり研究授業を複数時間入れるたりと学校で組み替えて良いということです。これを受け、私は子ども達へよりよい教育が与えられ良いと思いました。ですが、当日いらっしゃった現場の先生方によると自習時間が増えてしまう子ども達にとっては本当に良いのか。1年間で教える内容を教えきれるのかという課題もある。と仰ってていました。私は、まだ、大学生の身分で教育実習でしか授業をしたことがありません。多くの先生方の意見を聞いて、来年からの刺激となり考えるべき点がたくさんあると学べました。


2点目は、主体的な学びについてです。

新しい学習指導要領では、評定に含まれなくてもそれが必要であるわけではないと仰っていました。そして、教師にとって大事なことは子どもの主体的な姿を教師自身がイメージ数ること。そして、それを子どもたちに伝えていくことです。主体的な学びは主語はすべて子どもです。そこで、振り返りが重要になります。振り返りというのは自分でメタ認知するものであり、「今度は~を学ぼう」と連続性のあるものだと分かりました。しかしただ、子どもに「振り返りなさい」ということだけでは、子どもたちは何を振り返ればいいか分からず混乱してしまいます。その時伝えることが、「今日の授業でもやもやしたことはありませんか」「心が動いたことを書いてみよう」と伝えると良いと学びました。小学校の教育実習でも私自身が書かせたいキーワードを伝えると子どもたちは上手に振り返りを書いてくれました。このような経験から教師が子どもたちにこうなってほしいのであれば、それを伝え、そのようになる手立てをすることが大切であると学びました。また、振り返りの掲示物もあるそうです。私は、今後授業する際に掲示物などを使って、振り返る時間も変えたりしながら、主体的な学びをする子どもたちを育てようと思います。


3点目は、授業技術についてです。

文部科学省によると、1単元で知識・技能・思考力・判断力・表現力を達成する授業が理想だということです。そこで、重要なのが「中核的概念」だそうです。この中核的概念は例えば、小学5年生の算数の整数・少数の単元で、表で表さなくても10倍すると位が1つ上がること。10分の1すると位が1つ下がること。これらを理解できていることです。このように大事なことだけを教えればあとは問題の数字が変わっても子どもたちは答えが言えたそうです。文部科学省は教科書すべてのページ授業で触れることを求めていないそうです。そのため、今後の教科書は薄くなるとも言われています。私は、今後授業する際中核的概念を重要視し、問題が変わっても答えを出せる。そんな授業づくりを意識したいと思います。


今回もたくさん学ぶことができました。貴重な機会を頂きありがとうございました。そして会場にいらっしゃった先生方、たくさんの考えが聞けて学びが深まりました。ありがとうございました。来年から私も子どもたちに授業する側になるので、今回のたくさんの学びを生かしより良い授業。そしてより良い教師となるよう、これからも励んでいきます。(齋木)