2025年12月16日仕事日記
- 公開日
- 2025/12/17
- 更新日
- 2025/12/17
仕事日記
5時30分目覚め。身支度をして6時15分頃、家を出て大学を向かう。研究室でサンドイッチと珈琲で朝食。
9時から2コマ「教育課程論」。テーマは「主体的な学び」。問いを重ねることで「主体的」を深掘り。特に振り返りの大切さや効用について動画を見せながら学びを深めさせる。「主体的」だけで180分近くの講義ができた。半分以上の時間は学生が考えを発言した時間。満足(笑)。
12時30分頃、深見太一先生来研。互いの近況報告をして講義室へ。13時10分から14時40分まで、深見先生に「クラス会議」についての講義(体験的学び含む)をしていただく。今回も玉置がゼミ生に提供する凄い人との出逢い。さすが深見先生。とっても濃厚な学びができた90分間。以下は他のゼミ生だが、卒論関係で深見先生から学んでいる学生の熱い振り返り。ここで紹介したい。
本日、私の卒業研究でお世話になった深見先生の講話に参加したので学んだことを共有させていただきます。本日の深見先生の話をお聞きして特に心に残ったことを以下にまとめます。
①常に「つながっている」と子どもたちが自覚できる工夫の大切さ
これまで3回、深見先生のイベントに参加させていただく中で、常に隣の人と「どう感じたか」、「どう解釈したか」「自分はどうか」を共有する時間を設けられていることが、以前から印象に残っていました。クラス会議ではぬいぐるみを手で渡す時、質問し合うとき、話をつなげながら話す時など、「人とつながっている」と実感できる場面がたくさんありました。子どもたちがショート動画を見て、3秒に1回「つまらないかどうか」を判断しているという話を聞いて、常に「自分と誰かがつながっている」ことを子どもたちが自覚できることを意図的に行なっていくことが大切だと思いました。それが物事を「自分のこと」として捉えられる一歩なのだと思いました。
②見ようとしないと見えないものに目を向ける
氷山モデルや、選択的注意テストでは、思い込みや無意識によって見えなくなっていることがあることを改めて実感しました。クラス会議では質問のやり取りを通して子どもたちの思いが大切にされています。「やらなきゃいけないってわかっているけど」や「これが理想なんだけど」とその人の見えにくい思いがたくさん込められています。思いを共有する経験は、見えないものに触れる経験になると考えました。だからこそ、教師も子どもも共に「見えない思い」に寄り添い、想像したり語り合いながら問題解決できる温かい人になりたいし、温かい人を育成していきたいと思いました。
③「自分のために考えてくれるの嬉しい」という言葉
この言葉は、クラス会議をした時の、悩みを伝えてくれた学生が話した最後の振り返りの言葉の一部です。クラス会議では、自分のことに向き合ってもらえる経験があります。「私も同じ」と共感してもらえるタイミングや「私はこうしているよ」と自分も頑張っているよと伝えられるタイミング、「〇〇はどうですか?」とあなたのことを知りたいよと間接的に聞けるタイミングがあります。きっとそれが学生の言葉に表れているのだと思いました。こうした経験が、「自分を大切にしてもらえた」という実感につながっているのだと感じました。これは私の卒業論文の仮説とも重なり、思いを伝え合う話し合いが自己肯定感を育み、やがて他者や集団への貢献意識につながるのではないかと考えています。
④話す人が笑顔だとこちらも笑顔になる
深見先生はいつも笑顔で明るい声で話されます。私たちも笑顔になりました。これはきっと、指で輪を解く体験や自分を愛すると他者も愛せることにつながっていると考えます。教師としての知識やスキルも大切ですが、最後は笑顔や「あなたを愛してるよ」「自分を愛してるよ」という姿勢が子どもたちが安心して学ぶことができる土台になるのではないかと感じました。本日の講話やクラス会議の体験を通して、私が卒業論文で仮説として考えている「思いや願いを伝え合う話し合いが、自己肯定感を育て、集団の問題を自分の事として捉える力につながる」という考えが、より確かなものになりました。自分の思いを受け止めてもらい、考えてもらえる経験は、「自分は大切にされている存在だ」という実感につながり、その実感があるからこそ、他者の思いにも目を向け、集団の課題に向き合おうとするのだと感じました。
ゼミ生に研究室に置いてある書籍提供会実施。まずは書籍を分野別にして、それぞれが必要と思う書籍を袋に入れる作業。僕からゼミ生に指定提供もあり。とっても喜んでくれた。こちらはおかげで本棚の90%が空になった。感謝。
帰宅。明日は鳥取市立国府中学校へ訪問。指導案やプレゼンを確認。