「日本一ハッピーなクラスのつくり方」を読んで
- 公開日
- 2016/01/09
- 更新日
- 2016/01/09
学生の学び
先日、金大竜先生の「日本一ハッピーなクラスのつくり方」を読みました。
金大竜先生は、学級開きの際にいつも子どもたちに出す宿題があるそうです。それは、「子どもは何のために学校に来るのかを考えてくる」というものです。
次の日、子どもたちが考えてきた意見をすべて板書します。「勉強ができるようになるため」「将来困らないため」「友だちをたくさんつくるため」など、たくさんの意見がでてきます。
そこで、金大竜先生は「これが全部かなったらどんな気持ちになるのか」と聞きます。子どもたちは、「幸せ」「うれしい」などと答えます。そこから、「学校は幸せ(ハッピー)になるために来るところなんだよ。今から、みんながハッピーになるように学校で生活していこうね」と伝えるそうです。
この考え方の素晴らしいところは、あらゆる活動の基本軸として考えることができるところだと思います。例えば、あいさつ。「あいさつをしなさい」と学校から指導されることはありますが、これだけでは子ども全員が進んであいさつすることは難しいです。
そこで、金大竜先生は子どもに「あいさつ勝負」をしようと提案します。あいさつ勝負とは、例えば、クラスに30人子どもがいたとすると、教師が先に子ども16人にあいさつをしたら教師の勝ち。逆に、子ども16人が先に教師に対してあいさつをしたら子どもの勝ちというもの。
そして、あいさつ勝負に負けた日、子どもたちにこう言います。「今日はあいさつ勝負に負けたけど、なんか気持ちよかったなあ。それは、なんでかわかるかな?まずはお隣と話してごらん」すると、「僕らが大きな声であいさつしたからだ」「そうだ。先生より先にしたから先生がうれしかったんだ」という意見がたくさんでてきます。そのときに「その通りだね。そういうふうに自分から元気よくあいさつすると、相手もうれしいんだね。すごいことに気がついたね!今日からはA君やBさんの言ったように、相手をハッピーにするあいさつをしていこうね」とつなげます。
自分や相手がハッピーになるために自分はどう行動するかを考え、それを実行にうつしていく。そんなクラスをつくることができたら、とても幸せだと感じました。金大竜先生の本をもっと読みたいと思いました。(大澤)