附属中時代の数学授業感想(玉置)
- 公開日
- 2017/03/11
- 更新日
- 2017/03/11
四方山話
先日、附属名古屋中学校時代の教え子である今井一徳さんと会いました。現在は、あいち小児保健医療総合センター・集中治療科の医師です。今井さんが自分の仕事をイメージしてもらうときに見せられる写真を掲載しました。「また一緒に走ろう」という言葉に集中治療科の医師魂を感じます。
今度、母校での「職業人から学ぶ」というイベントで話をすることになったので、その内容について助言してほしいという依頼があって、久しぶりに会い、楽しい時間を過ごしました。
その中で、当時の私の数学授業の話となりました。私の授業はどうであったかと聞いたところ、後日、以下のようなコメントを送ってくれましたので、ここで紹介します。
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先生の授業は、基本的に「発言を引き出す」という手法に特化した授業であったと考えています。「数学なんて社会に出て何か役に立つの?」とは中学生の常套句ですが、これに真っ向から立ち向かっていたと感じます。つまり、数学を通して「考える力」「考える喜び」「発見する楽しさ」を教えていただいていたと感じます。それらは私たちが生きていくためにとても重要な力だと思います。
今でもファシリテーションをするときに先生の立ち方、表情、声のトーンなどが思い出されることがあります。ビジネススクールでファシリテーションを学ぶ機会がありましたが、一つの理想形として自分の振り返るときの型になっています。(一つ一つの所作はさすがに20年前の記憶になりますが、「巻き込まれている」感覚はやはり一つの理想形ですね。。。)
一方で、発言ができない子、発言するまでに考えがまとまらない子への対応はどうだったのでしょうか。私自身がとにかく発言する方であったと思うので、「乗れない子」にとってどう映るのか?という点は考慮すべきでしょうが、あまりコメントができません。
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25年ほど前の授業について、こうしたコメントがもらえるなんて、教師冥利に尽きます。ありがとうございました。(玉置)