「女性教師だからこその教育がある!」を読んで(寺坂)
- 公開日
- 2017/06/26
- 更新日
- 2017/06/26
学生の学び
こんにちは。2期生寺坂です。6月17日の教師力アップセミナーの講師である宇野弘恵先生の本を読ませていただいたので、本から感じたことをまとめていきたいと思います。
私が読ませていただいたのは、「女性だからこその教育がある!多賀一郎と考えるこれからの教師論」(多賀一郎・藤木美智代・宇野弘恵共著 学事出版)です。今回の、セミナーのテーマと同じタイトルだったので、この本を選びました。
二人の女性教師の、教師観であったり学級経営論、はたまた家庭との両立の話であったりと、違う考え方や新しい見方などを得ることができました。特に、家事をしている最中の気づきを学校現場に繋げたりする話は、まさに女性ならではだと感じました。
「外には7人の敵がいる」この言葉、皆さんご存知でしょうか。私は初めて聞きましたが、足を引っ張る上司や口うるさい上司などの、自分の仕事の障壁になる存在のことを指す言葉だそうです。宇野先生は、学校現場でも7人の敵を設けることができるとして、彼らとの上手い付き合い方について、「素直・ついでに・フットワーク・慎む・甘えない・甘える・割り切る」という7つにキーワードを軸に述べられていました。私は、特に素直に惹かれました。せっかくの意見を、自分の考えと合わないからといって、シャットアウトしてしまう。そうすると、伝えた側からするとせっかく教えたのに、、、とマイナスのイメージを持ってしまいます。素直さがないと敵ができるのです。しかし、「なるほど、実践してみます。」というだけで、相手からの意見を、受け止めて実践することで今までなかった新しい見方を見付けることができます。伝えた側も悪い気はしません。特に、教育実習で強く感じました。相手の意見を受け止め、もともとの自分の意見とすり合わせながら、新しいものを産み出す。1+1=3にも4にもすることができるのが素直さだと思います。
またこの本を読んで、もう一つ印象に残っていることは、少しタイトルの話と外れますが「あなたは、子供にとってどんな価値がありますか」という質問です。ちょうど教採に向けて面接練習をしていますが、今までやってきた中で一番難しい質問です。本を読む手を止めて、しばらく考えましたが明確な答えは見つかりませんでした。私は、知らなかったら調べる、周りに聞くといった長所があります。また、そこから派生して迷ったらまずやってみる、そしてそこから学ぶということもできます。何十年か先の困った時、迷ったときに「そういえば寺坂先生が昔、こんなこと言ってたなー。」って思い出して人生のひとつの指針?になれるような姿を示せることが私の子供にとっての価値なのかなと…
機会を見つけて多くの方に聞いてみたいと思います。(寺坂)