研究室日記

1年を振り返って(渡部)

公開日
2018/03/30
更新日
2018/03/30

四方山話

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 この1年、何事に対しても「不安」と「後悔」がつきまとっていた。授業をどう進めていくと良いのだろう、準備はこれで十分なのだろうか、子どもたちにしっかりと伝えられるだろうか…不安だった。

 終わってみると、もっとこうすればよかった、こう伝えたらよかったのか、うまくいかなかった…後悔してばかりだった。

 しかし、その「不安」と「後悔」の間には「嬉しさ」「楽しさ」があった。発言ができなかった子が発言できたとき、分からないと困っていた子が嬉しそうに「分かった!」と言ったとき、子どもたちが私の手作り練習プリントを張り切ってやってくれたとき…嬉しかった。

 子どもたちの発言にドキドキしたり、はっとさせられたりした授業、子どもたちと一緒になって練習したリレーや長縄、市内見学、総合的な学習の時間での調理実習…どれも楽しかった。

 授業では、ゼミで学んだことを少しでも実践してみようと取り組んだ。算数では「物分かりの悪い教師」になってみた。わざと間違えると子どもたちが「ちがうよ〜!!」と言いながら自分の言葉で説明してくれた。国語や道徳では前から順にどんどん考えを言わせてみた。卒業論文で書いた「1秒で褒める」。手でOKを作って笑顔でうなずくと、子どもたちがニコッと嬉しそうにしてくれた。

 学級経営では黄金の3日間、最初が大切だとゼミで学んだはずなのに、気づいたら1ヶ月が経っていた…。少しずつ学級のルールが決まっていった。子どもたちには申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

 最初に書いたように不安と後悔ばかりの1年。うまくいかないことばかりだった。でも、楽しかった。来年度もきっと、不安と後悔の連続だろう。しかし、来年度は今年度と同じで終わらせたくない。少しでも不安が少なくなるように、もしこうだったら、もしこう言ったら…子どもたちの姿を予想して対策を考えたい。少しでも不安がなくなるように教材研究をしたい。他の先生方の授業を見て勉強したい。後悔をただの後悔で終わらせないように自分で振り返りたい。学年の先生方にどうするとよかったか聞いてみたい。他の先生方の板書と自分の板書を比べてみたい。不安も後悔も無駄にしないように。不安も後悔も自分の成長につなげたい。(渡部)

※写真は2017年2月19日愛される学校づくりフォーラムから