研究室日記

2023年9月29日仕事日記

公開日
2023/09/30
更新日
2023/09/30

仕事日記

 午前5時前に携帯電話が鳴る。父親の施設からの緊急連絡。父親が転んで後頭部から出血。血が止まらない状態とのこと。救急車で病院に搬送してもらうように依頼して、身支度をして第一病院へ出向く。

 救急隊員から状況を聞く。意識はあることでほっとする。頭部を5針ほど縫ってレントゲン。その結果、異状は見られないとのことで、施設に戻ってよいとの判断をされる。施設にお願いをして移動。

 僕も施設へ移動。診断結果を伝えて、状況を見ていただくようにお願いして帰宅。7時15分ごろ。さて、今日は小牧市立味岡小学校での指導助言。授業開始は8時45分。この体調なら大丈夫だろうと思い、予定通りに味岡小学校へ。

 ゼミ生柴山君、3名の東京から移動のEDUCOM社員も合流。校長先生と懇談。

 1限目から5限目までのほぼ全学級の授業観察。4限目、5限目は特設授業。例によってカメラで動画を撮りながらの観察。1限から3限の授業を見て、今日の1時間の講演は、用意したプレゼンに授業での気づきを付加するのではなく、授業の話だけで展開しようと決意。というのは、1限から3限の授業でも、みんなで共有化しておきたい貴重な情報がたくさん得られたからだ。休憩時間に必死に動画整理。

 4限1年生の道徳授業。EDUCOM社員の一人が、授業後、涙が二度も出そうになりましたと口にしていたように、子どもたちが主題の「やさしい気持ち」に子どもらしい発言で迫っていく授業で、見ている者の心も揺さぶられる。授業者の子どもの思いをつなぎ、時としてゆさぶり、深めていく姿にも感動。道徳授業でのロールプレイは、これまで良いと思ったことは一度もなかったが、なるほど!こうすればよいのかという実例を見せていただけたことも幸運。

 5限6年生の国語授業。子どもたちがしっかり育っていて、一人一人が宮沢賢治作品(やまなし/イーハトーブの夢)をしっかり読み込んでいて、裏付けのある主張をする授業。6年生でここまで深掘りができるのか!と驚く授業で、話し合いの焦点化もうまく、ゆさぶりも効果的で、すべてに意味ある授業。この授業を参観しながら、ひょっとしたら、将来、宮沢賢治について研究する子どもが出て来るのではないかと大きな夢を描くことができた授業。国語科における探究型授業を見せていただけた。

 みなさんが研究協議中に、必死に動画を整理してプレゼンづくり。

 15時35分から1時間、本日の「味岡小学校の授業から学ぶ」という題して、撮影した授業動画の一部を見せながら、それぞれの価値づけ。1時間で収めるのを苦労するほどの豊富な学び。こうした講演ができた授業を見せていただいた皆さんに深謝。

 校長室で特設授業者の二人にあらためてコメント。そして、どのような姿勢で学級づくりをしているかを聞く。その中で明確になったことがあり。

 この先生の学級づくりについては改めて聞いておきたいと思った教師から発せられる言葉は実に短い。ある教師は「だれもを大切にする」、ある教師は「安心」、ある教師は「誰一人取り残さない」。このキーワードを常に言い続けて学級を経営しているとのこと。まさに至言。

 帰宅。本日締め切りの原稿書き。依頼の原稿タイトルは「個別最適な学びと協働的な学びを推進するための副校長・教頭の役割」。玉置流の主張ができたと自負。依頼者に送信。

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