(1) キーワード1:運のつくこつ
- 公開日
- 2023/08/04
- 更新日
- 2023/08/04
船井幸雄の人間学
3・船井幸雄氏のキーワード
船井幸雄氏の理論をこれから紹介するわけだが、たくさんの本があるのでとても私一人でまとめきれるものではない。でも、要点だけは伝えたい。そこで、船井氏の主張のキーワードをとりあげて教育への適用を試みたい。
(1) キーワード1:運のつくこつ
氏は若いときに苦労された経験、私的な経験並びに仕事上での経験からどうすれば運がつくかを経営コンサルタントとして研究したそうだ。その結果、「ついているものにつき合う」という原則を見つけたという。運がつくためにはつぎの二つの方法がある。
ア・運のいい人にくっつく
イ・自分の中の運のいいところを伸ばす。
アの方法は、周りの人で運のいい人がいたらその運のいい所につき合うということである。そうすれば、仕事のやり方、研究の仕方などのこつを身につけることができるというわけである。ただし、船井幸雄氏は、基本的に運というものはその人自身がつくるものであるとも述べている。つまり、運がいいのも悪いのもすべてその人の責任であるということである。ここは大切なポイントである。これは、自助論である。個人の努力が大切であるという。だから、身の回りで運のいい人がいなかったら、イの方法が有効であるということになる。