岡崎市立梅園小学校訪問
- 公開日
- 2009/09/14
- 更新日
- 2009/09/14
志水廣関係の講演・学校訪問の報告
梅園小学校は、「算数科における『定義や定理』集」を作成した学校である。
この本は、とても売れ行き好調で、私のホームページでしか宣伝していないが、わずか4ヶ月で再版になったすぐれものの本である。
http://www.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2370003&type=2&category_id=3502
さて、今回は、この本の中に、「子どもの言葉で算数の授業をつくる」コーナーがある。
数学的な定義や定理といかにして、子どもの言葉とリンクさせていくか、ここが現在の算数指導の重要なポイントである。
言語力育成がうたわれるが、数学の用語を言葉だけをおさげ渡ししておしまいというわけにはいかない。
今回、子どもの言葉でつくる授業をさらに提案してくださった。
栗山先生の授業は単位量あたりの授業であった。
このとき、A子が「すごくたぶんだけど、通分みたいにすればよい・・」と予想を話した。この「通分みたい」という表現によって、たたみの枚数を同じにするというイメージがおおくの子どもに広がった。
朝岡先生の授業は、かさくらべである。
はじめに瓶の形が同じものどうしの量の比較、次に瓶の形がちがうものどうしの量の比較をやった。すると、「左の(びん)の方は下が太くて、上が細いから、細いのと太いので量がわかる」と発言した。
これは、新しい発見というか予想命題である。
授業は、この予想命題を確かめるのが問題解決型授業である。
子どもの言葉に真理ありだと実感できた授業であった。
[志水廣の公式ホームページ]